"Hero: Being the Strong Father Your Children Need " 読了

  • 2017.11.12 Sunday
  • 16:54



「母親は父親の代わりができるが、父親は母親の代わりはできない」などという嘘が自称専門家によってまことしやかに語られる今日。父親がドラマや映画やアニメにおいて優柔不断で偽善で意地悪で無責任で愚かな存在として描かれる今日。政府から学界からメディアまでが父親を不要な存在とすべしとする今日。父親という存在は危機に直面している。

本書はこのような今日を生きる世の父親を励まし、鼓舞し、勇気づけるために書かれた。

著者は父親の存在の重要性を説明する。子供が育つ上で、感情、心理、身体、知性、あらゆる面において父親の果たす役割は大きい。父親不在の子供の心には父親の形をした穴がぽっかりと開いたままである。

父親が自分自身をどうとらえようが、子供が見る父親の姿はヒーローである。

著者は世の父親に対し、ヒーローとしてあるべき姿に立ち返るよう呼びかける。それは社会的地位や収入とは関係がない。それは大人の男性としてのあるべき姿を示すこと。家庭における道徳的指導者となること。良いことと悪いことを知ることを、生き方によって示すこと。規律と基準を明確にし、それを実行すること。人間としての良き見本を示すこと。

良きこと、それは例えば他者への尊敬、勤勉、親切さ、優しさ、家庭第一、正直、誠実、自己制御、信心深さ。

悪しきこと、それは例えば他者への非礼、他者への攻撃、利己主義、思いやりの無さ、汚い言葉遣い、怠惰、不正直、不誠実、偏見。

著者はこれらの基準を自分自身に対してだけでなく子供に対しても明確にし、基準を高く設定して子供を導くことを勧める。

感情を高ぶらせて騒ぐ子供を汚い言葉で怒鳴り返すのではなく、静かな落ち着いた態度で自制心を示す。社会の風潮に惑わされずに必要な時には「否」と言う。テレビゲームを唯々諾々と買い与える親が主流だが青少年の問題を引き起こしている主因は”スクリーン”である。幼少から父親と良好な意思疎通をもった子供は青年期に問題を起こす確率は低い。

世の父親達は自信喪失している。著者は完璧な父親である必要はないという。良き父親になろうとするならば、とにかく子供のために沢山の時間を使うことだという。何もしゃべらなくてもよい。一緒に釣りをしたりして遊ぶだけでよい。父親が発する心無い言葉は子供の心に突き刺さる。父親が発する暖かい言葉は子供を勇気づけ、鼓舞する。

著者はキリスト教徒として祈りの重要性に触れる。小さな子供は人が考える以上に精神的であり、神や天使といった存在に敏感である。父親が家族の祈りを主導することによって家族の親密さと結束は強くなる。

子供は成長するに従い扱いにくくなる。触れ合うのを拒否したり親への嫌悪を口にしたり引きこもったりすることもある。

だが著者は繰り返し言う。絶対にそういった態度を自分(親)に向けられたものとして受け取ってはならないと。ましてや、それがために「もう子供は自分を必要としないのだ」などと思ってはならない。子供は湧き上がる感情をうまく整理し制御することができないだけである。それは成長の過程である。決して子供を見捨ててはならない。父親はいつでも子供にとってのヒーローだからである。


それでも地球は・・・冷えている

  • 2017.11.12 Sunday
  • 14:08


信仰心は時として冷静な判断を阻害する。カルト宗教の信者は特に科学的な事実すらも事実と認めることができない。疑いを持つ人間は宗教裁判にかけられる。

地球温暖化教徒は何十年も前から「あと数十年で地球温度が上昇し、海面が上昇し、地球は人が住めなくなる」と言ってきた。

だが何十年たっても地球が住めなくなる気配がない。ここに至って、このカルト宗教は「今世紀末には〜」と言い出している。誠に都合の良い宗教である。

2016年から17年にかけてエルニーニョ現象によって地球の温度が上昇した。だがそれは一時的な現象であった(Watssupwithat 記事)。

このカルト教団は言う。地球は温暖化していると。

それでも、地球は冷えている。それでも、地球は回っている。


揺らぐ日本品質・・・揺すっているのは政府

  • 2017.11.12 Sunday
  • 13:24
 

製造業、相次ぐルール軽視=揺らぐ「日本品質」
日産自動車に続き、SUBARU(スバル)でも資格のない従業員が完成検査を行っていたことが発覚した。データ改ざん問題が収まらない神戸製鋼所を含め、消費者の安全に直結する品質管理でルールを軽視する事例が製造業で相次いだ。日本が世界に誇ってきた品質への信頼は大きく揺らぎ始めている。10/27(金) 21:00配信 時事



製品やサービスに対して品質を求めるのは誰か。それは顧客と、その製品やサービスに存在意義をかける企業である。

製品やサービスに対してあるべき品質を決定するべきなのは誰か。それは顧客と、供給者である企業である。

この製品の品質はこの程度でいいか、という企業と、その程度では満足できない、という顧客がいれば、その意識のギャップを埋めるのは高品質な製品を供給する新規参入企業である。

この製品の品質はこのくらいなければならない、という企業と、そこまでは必要ない、という顧客がいれば、その意識のギャップを埋めるのは品質を落としてでも低価格で製品を供給する新規参入企業である。

品質というものは、このように供給者と顧客によって決められるものである。品質とコストは相関関係にある。品質が上がればコストが上がり、価格が上がる。

自動車の最終検査を行う検査員に関して資格制度を決めているのは供給者でも顧客でもなく、政府である。

現代ビジネスの記事によれば、最終工程の検査は政府が決めた資格を持った人間が検査してもそうでない人間が検査しても実質的に同じであるという。

考えれば当たり前のことだが、百円均一で売られている製品ならいざ知らず、自動車という高単価製品が最終工程で不具合が発見されたら大事件である。例えば、コンベアで流れてきた完成品の車に検査員がドアの付け忘れを発見するなどがあれば、そのような工場はもはや存続することはできまい。一方、もし製品に不具合があるとしたら、それはもはや最終工程で外観的に発見できるものではない。

不具合が発生しないように部材受入から始まっていくつもの工程において管理項目を設定し、監視と検査を組み込んでいき、不具合の無いものだけが最終工程へと流れる仕組みを構築しているはずである。作業にしても検査にしても、ヒューマンエラーを最小化するために徹底してコンピューター制御で自動化し、「誰がいても間違えない」ようになっているはずである。 そのような仕組みこそが企業の生命線である。

「きちんとした資格を持った人間がきちんと検査すること」などという原始時代的な政府よりも企業は先にいっているのである。そうでなければ企業は生き残っていけないからである。

「日本品質」が揺らいでいる。

いや、日本品質が揺らいでいるのではなく、日本品質は揺すられているのである。

揺すっているのは政府である。

「他人を尊重できないなら出ていけ!」 の顛末

  • 2017.11.12 Sunday
  • 11:03


「他人を尊重できないなら出ていけ」 米空軍士官学校の校長 


 

米コロラド州にある空軍士官学校予備校の学生寮で、黒人学生を侮蔑する人種差別的な罵倒が、学生の部屋のドアについた伝言板に書かれた問題を受け、士官学校校長のジェイ・シルベリア中将は9月28日、士官学校の全校生徒と教職員を集めて、このような振る舞いはまったく受け入れられないと強い調子で話した。「他人を尊重して敬意をもって接することができないなら、出ていけ」と、厳しい口調で繰り返すシルベリア中将の訓話は、インターネットでも大きな話題となった。


この映像は日本でも広く取り上げられて話題になった。

偏見と差別と戦う正義、真のリーダーシップの姿、多様性を称揚する開明性、と大変な持ち上げられようであった。

だが、この事件は実は黒人学生のやらせであることが発覚した(記事)。この学生はもう退学したのだという。

士官学校校長は居並ぶ面々に対してこう言った。

「人種や性別、考え方や生い立ちの多様性を尊重できない人間は出ていけ!」

多様性というのは楽しいものである。今日は和食、明日はイタリアン、明後日は中華。多様性は人生を豊かにする。

一方、組織にとって多様性はハンディキャップである。特に軍隊のような組織は、様々な多様性を克服して敵から国を守るという目的で一致団結しなければ力を発揮することはできない。この目的こそが重要であり、多様性をネタに組織を分断させようとする者は攪乱分子である。

この黒人学生はまさに人種をネタに組織を分断させようとした。そして校長はそれにひっかかって「この組織は分断している!」と断罪した。

校長は事実が判明するのを見届けるべきであった。だが性急な判断をし、性急に行動した。

この校長は謝罪をしていない。謝罪を求める声もない。

我々の意識は益々真実から離れ、プロパガンダへと接近している。

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