被災地域におけるバカの循環
- 2012.01.16 Monday
- 22:18
東日本大震災で被災した地域において求人はあるもののなかなか就職に結びつかないという報道がある。 なんでも失業保険と、それが切れた後も生活保護があり、自分が働きたい職種でない仕事をするくらいならば失業状態のほうがまだ良いという人が多いのだという。 そしてその結果、失業保険や生活保護といった社会保障費の支出が増え続けている。 増え続ける支出は国の財政を悪化させている。
だから、もういまや消費税を増税するしかない、とモノを知らない「有識者」はのたまう。 学の無い「学者」はのたまう。 経済原理を知らない「エコノミスト」はのたまう。 頭の腐った人間は考えるということが出来ないのでまともな思考を期待するのは無理である。
この状況は笑い種ではないのだが、それにしても滑稽である。 さんざん政府と左翼メディアが「放射能の恐怖」を吹聴して人心を攪乱させ、何の問題もない農作物や酪農製品を廃棄させ、人々を立ち退かせ、疎開させておきながら、いざ復興を、という時にこのありさまである。 低賃金で働くよりも失業保険や生活保護のほうが収入が良いのであれば誰でもそうするはずである。 それで人が働かず、税収が減り、それを増税でまかなおうとし、そのために景気が更に落ち込み、そのためにまた雇用が減り、しかし復興のための人材は足りず、復興は進まず…
これは面白くもなんともないが、コメディーである。 環境左翼のプロパガンダと高福祉社会主義の毒に社会全体がやられて麻痺している。 そしてこれがコメディーであることに気が付かない。 悪循環などという穏やかなものではない。 バカの循環である。 バカがますますバカになり、バカが増殖し、バカがバカを集める。 バカであることが当たり前になる。 そしてバカでない人間はバカ扱いされる。 だから、これをバカの循環と呼ぶ。
バカの循環の犠牲者は誰か。 それは被災者である。 被災者は地震と津波にあい多くの犠牲を払った。 しかし彼らの現在そして未来に重く厚くのしかかるのがバカの循環である。