「北極海氷縮小・加速の一途」メディアの誘導を阻止する

  • 2012.09.09 Sunday
  • 18:46
 

読売新聞 201299日より

北極海氷縮小 加速の一途… 90年代後半から 太平洋の水温上昇主因 

この夏、北極海の海氷面積が観測史上最も小さくなった。 2007年に最少記録が塗り替えられて以降、夏の海氷面積は一度も元の水準に回復していない。 北極海で何が起きているのか - 。 (佐藤淳)




子供たちは学校で「しんぶんをよんで、よのなかのことをしりましょう」と言われる。 学生は「世に出る前に新聞を読む癖をつけておこう」と思う。 サラリーマンは「新聞くらいは毎日読んで情報仕入れないと」と思う。 家庭の主婦も「新聞はしっかり読んで世の中についていかないと」と思う。 定年後は「新聞をゆっくりと隅から隅まで読む」のが楽しみとなる。 そうやって人々は新聞に触れる。 まさか新聞に書いてあることが嘘八百だとは思わない。

 

大新聞に疑いを持たぬ人がこのような記事を読めば知らずと意識を操作される。 「やはりシーオーツー削減しないとな」「産業は規制しないとな」「電球変えないとな」「政府に頑張ってもらわないとな」「温室効果ガス削減ターゲットは大事だな」「地球のためだ」「子孫のためだ」「ぐだぐだ言ってる場合じゃない」 そのうちに変種も出てくる・・・「お国のためだ!」「皇室のためだ!」「環境主義こそ保守だ!」 しかも一般的に「保守系」とされる新聞がこのような左翼・共産主義・環境原理主義を前面に出した記事を書いているのだから、日本の「保守」のレベルも知れたものである。

 

さて、この有害な記事をここで全否定する。 「北極の海氷が縮小し、それが加速の一途を辿っている」などという事実は無い。 「観測史上最も小さくなっている」などという事実も無い。 この記事は恐らくはアメリカの左翼系メディアをそのままコピーしたものに違いない。 彼らが参照しているのはNSIDC(National Snow and Ice Data Center)という機関のデータ(↓)である。  

 

 

なるほど、氷の面積4.1 million km2で、未だかつてなく北極海の氷が無くなっている、というわけである。

 

しかし記者がコピーしたと思われる、このデータを基にした報道は既に科学者達によって反駁されている。 気象学者Anthony Watts氏は自身のブログサイトWatts Up With That?でこの報道の欺瞞を暴く。 上のデータ、4.1 million km2に対し、NSIDC自身のより精度の高いデータでは4.7million km2となっており「観測史上最も小さい」は事実ではない。 また、別の組織NOAA(National Oceanic and Atmospheric Administration)のデータによれば、↓のような結果となる。 2012年の黒い線を見れば、やはり「観測史上最も小さい」は事実ではない(冬季・春季は氷の面積が例年よりもむしろ大きい)。 

 

 

ところで今年の8月初旬に「ある原因」で北極の氷が大量に減ったのは間違いのない事実である。 そのある原因とは、85日〜8日にアラスカ付近を襲った近年まれに見る激しい台風である。 強い風がガンガンあたり、波が氷にあたって氷を引き裂き、砕いたわけである。 砕けた氷は海水に沈む。 海水に沈んだ氷は部分的に融ける。 別に暖かくなって溶けたわけではないから一時的な現象である。 明らかにこの記事が誘導しようとするような「温暖化現象」ではない。 

 

 

これはNSIDCのデータだが、紫の部分が100%氷であり、黄色、緑、青は60%〜20%が氷の部分である。 見て分かるとおり、85日〜8日を境に紫の部分が急減している。 海水が温くて溶けたのではない。 嵐である。

 

この時点で記事の間違いが明らかになったが、あえて更に先に進める。 極地というと北極と南極があるが、南極の様子はどうなのか。 実は、南極ではむしろ氷の量は増えている。 南極は南半球なので北半球とは夏冬が逆になる。 例年、氷の面積がピークに達するのは9月で約16million km2、最少になるのが2月で約2million km2である。 過去30年間徐々に増え続けており、2007年には記録的な量に達している。 ↓がそれを示すNASAのデータである。

 

 

このグラフを見れば分かるが、氷の量が増えているといってもそれほど急激に増えているわけでもない。 少しずつ増えているということである。 逆に言えば、極地の氷が融けて地球が危機に瀕している、という話は全くの出鱈目である。 2007年以来、南極の氷の量は小幅な増減を繰り返しているが概ね安定している。

 

世の中の進歩は大したもので、極地の氷の量を日々ネット上で観測することが出来る。 NOAAのウェブサイトでは↓のようなデータを公開している。 201298日の氷の面積は18,859,454km2である。 明日覗けばまた変わっているはずである。 いずれにしても、氷が融けて北極熊が溺れ死ぬ、というのは嘘である。

 

 

地球温暖化の嘘を垂れ流し続ける巨大メディアによって我々は生きる糧を失いつつある。 多くの真面目で善良な国民がそれらによってマインドコントロールされる。 そして政府による不当な規制を進んで受け入れる。 それによって企業活動は次々と制限される。 企業活動とは人々が生きる糧であり生きる道である。 それが制限されるということは即ち人々が生きることを制限されるに等しい。 シャープ、セブン&アイ大企業が次々と人員削減に向う。 企業活動は、そして我々の生きる道は、ますます狭められている。

 

 

追記1

この記事は「北極の平均気温は過去100年間世界全体のほぼ2倍のペースで上昇している」というIPCCの見解を無批判で紹介している。 IPCCは国連の機関であるが、その名が広く世に知れたのは、クライメートゲート事件である。 IPCCの自称研究者がデータを操作し、ありもしない「地球の歴史上、前代未聞の急激な温度上昇」をでっち上げたのがこの事件である。 この事件によってIPCCはまともに扱うに値する機関ではないことが誰の目にも明らかとなった。 この記者は記事を書く上での確固たる根拠として取り扱っているが、メディア・マスコミという世界が常識ではなく教条主義を基礎としていることを示す好例である。

 

追記2

この記事はホッキョクグマが海に漂う氷の上でたたずむ写真を掲載し、「なすすべもなく、溺れ死ぬ運命にある熊」というイメージを伝えんと訴えている。 この手の記事では定番であるが、いかにも手垢がついた感じである。 ところでホッキョクグマは冷たい極地の海を難なく何十〜何百キロも泳ぐ動物だということをぜひ報道してもらいたいものである(泳ぐ白くまちゃん達)。

 

 

参考:

 

南極の氷は歴史的に大きな体積に達している

Antarctic ice grows to record levels & Over 500 scientists published studies countering global warming fears. (Canada Free Press)

At the global scale, there is not one polar region but, in fact, two. There is also sea ice on the Southern Hemisphere. It turns out that the Antarctic sea ice area reached 16.2 million squared kilometers in 2007 - a new absolute record high since the measurements started in 1979: see this graph. During the year, the Southern Hemisphere sea ice area fluctuates between 2 and 16 million squared kilometers or so...

 

南極の氷は増大している

Antarctic Ice Mass Growing

 Digital Journal by Gar Swaffar April 18, 2009

 

本日のお天気 いや、ではなく、極地の氷量をお伝えします...

http://www.natice.noaa.gov/products/products_on_demand.html

 

How Much Sea Ice? By Dr. Patrick J. Michaels

Arctic Sea Ice - Other sources show no record low Arctic ice extent

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