『House to House』読了

  • 2013.08.25 Sunday
  • 11:57
    

  

「House to House」はイラク戦争において地上軍として戦ったアメリカ陸軍・デビッド・ベラヴィア二等軍曹による実録である。 

 

2004年イラクサダム・フセインのバーシストが追放された後のイラクには世界中のジハーディスト(イスラム・テロリスト)が大集合していた。 ベラヴィア二等軍曹達が対峙したのは彼等であった。 現実感の無いテレビゲームのような空爆シーンとは全く違う世界がそこにある。

 

ある日の深夜、ベラヴィア二等軍曹と部隊の兵士達は糞の川を歩く。 テロリストに武器す者を処理するために、その者が隠れる家につながる下水道をさかのぼっているのである。 地上に出てこれから実行というときに後方部隊のコミュニケーションのミスで作戦が露呈。 敵の銃弾の雨をよけてもと来た道を戻る。 拠点にもどり、希少な水で汚物を洗い流す作業をすること数時間。 人間らしい匂いに戻れたのは明け方。

 

ファルージャの市街戦… 敵のゲリラ兵は撃っても撃っても立ち向かってくる。 マシンガンで蜂の巣になってもまだ動き続ける。 特殊な麻薬を打って、どれほどのダメージを受けても心臓が動くようになっているからだ。 敵は「生きること」を度外視し、「殺すこと」だけのために突進してくる。 最も恐ろしい敵である。 ベラヴィア軍曹と兵士達は家から家へと掃討作戦を展開する。 家と家の隙間から敵は銃撃してくる。 兵士達は持ち場を守って応戦する。 長時間に及ぶ激しい戦闘で敵のゲリラを殲滅する。 最前線で戦った兵士がびっこを引いて拠点に戻ってくる。 股間を打ち抜かれておびただしく出血している。 撃たれて命の危険があるにも関わらず仲間を守るために持ち場を守って応戦し続けたのである。 「俺はまだ戦う」といって聞かないその兵士をベラヴィア軍曹は強制的に担架に乗せて救急部隊へ送る。

 

ベラヴィア軍曹も兵士達も、多くを犠牲にして国のために命をかけた。 国のために…皆が自由を享受し続けることができるために... それは時には家族にさえも理解されなかった。 戦場という非情な世界で男達はお互いに命を預けあった。 前線に赴く前にお互いに写真を撮り合った。 明日死んだらその写真を葬儀に使ってもらうためだ。 この世にこれ以上に高度で緊密な信頼関係はおそらく存在しないであろう。

 

サダム・フセインは中東における生きる大量破壊兵器であった。 世界に石油を供給する中東の不安定要素であった。 イラクはクウェート侵攻後の湾岸戦争において敗退したがサダム・フセインはその地位を追われるのは免れた。 多国籍軍との停戦において条約が結ばれたがサダム・フセインはそれをことごとく破ってきた。 9.11があろうがなかろうが、いずれにしても叩かれなければならない存在であった。

 

イラク戦争は正しい戦争であった。 戦われなければならない戦争であった。 アメリカが主導した戦争であったが、多くの国々が賛同した。 イラクが電撃的なスピードで完膚なきまでに叩かれたのを見て世界のテロ国家は震えた。 それまで反米テロ国家であったカダフィのリビアは一転してテロリズムと大量破壊兵器を放棄した。 ブッシュ大統領の”You are with us, or against us”は世界の勢力地図を変えるほどの力があった。 戦争は悪ではなく、より良き世界をもたらす手段であることを世に示したのである。

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