環境を破壊するのは誰だ?

  • 2014.03.02 Sunday
  • 17:43
 

「環境を守ろう!」というスローガンをよく目にする。

 

環境とは何であろうか? 環境を破壊するのは誰なのか?

 

地球上において最も甚大なる環境破壊を引き起こしているのは、他でもなく「自然そのもの」である。 母なる自然の破壊力は凄まじい。 我々日本人は北日本大震災にてその破壊力と無慈悲さをまざまざと体験したばかりである。 被災地の惨状は言語に絶するが、その瓦礫は太平洋を越えてアメリカの西海岸にまで達している。 自然がへそを曲げるとそこに誰が住んでいようが何があろうがお構いなしである。 地震、津波、豪雨、洪水、嵐、竜巻、噴火 これらによってあらゆるものが引っ掻き回され、叩きつけられ、ぶち撒かれる。 自然による環境破壊はとどまるところがない。

 

自然の次に環境を破壊しているのは人間である。 ではどのような人間が自然を破壊しているのか? 資本主義者か、資本主義社会に生きる我々か?

 

地球を見渡すとき、我々が知るのは自由の無い国々において環境が破壊されているという事実である。 旧ソ連しかり、旧共産圏の東欧しかり、中国しかり、北朝鮮しかり、ベトナムしかり、キューバしかりである。 多くのアフリカ諸国も同じである。 古くは世界で4番目の広さと豊かな生態系を誇っていたアラル海は、ソ連時代の共産主義者による「計画的工業化」によって現在は干上がった死の湖と化している。 東欧でも政府主導の工業化による環境破壊は凄まじい。 中国については今更言うまでもあるまい。 「カストロおじさんによるラテン系の明るいノリ社会主義」的なイメージのあるキューバも酷いものである。

 

キューバ、サンタ・クララのゴミだらけの川

 

環境を破壊するのは資本主義でも資本主義者でもない。 独裁者であり、全体主義者であり、共産主義者であり、社会主義者である。

 

なぜ自由無き社会は環境破壊をもたらすのか。 なぜ政府によって計画化された社会は環境破壊をもたらすのか。

 

自由の根幹は私有財産である。 自由の無い社会とは私有財産が認められない、あるいは侵害される社会のことである。 私有財産が無いということは、自分のモノは皆のモノ、ということである。 人は「自分のモノ」を大切にする一方で「皆のモノ」は無下に扱うものである。 何もかもが「皆のモノ」、環境も「皆のモノ」。 だから、環境が破壊されるのである。

 

政府が商業や工業を計画する社会においては、需要量と供給量を確定するのは政府である。 「我が国の人口はコレコレで、年齢比率はコレコレだから、鉛筆と消しゴムとペンケースの需要はコレコレで、だから供給はコレコレで、だから生産はこんな具合にコレコレでこれらの原料はコレコレで、それらの需要は、だからコレコレで...」とあらゆることを政府のエキスパートがハジキ出すわけである。 いったん計画を決めたら実行するのみである。 一般企業のように、「社長、この商品は最近売り上げがだいぶ落ちています」「ちゃんと営業しているのか!?」「やっているのですが、最近のお客様の行動パターンがコレコレでして、あまりこの商品を使わないようなのです」「ならば、そんなモノをいつまでも売っていないでお客様のニーズに合う商品を急いで開発せんか!」という会話が生じることはない。 需要や価格、損失や倒産のリスクといった要素による制御が効かないものだから、ただひたすら造り続ける。 それらが最終的にゴミの山になろうがお構いなしである。 だから、環境が破壊されるのである。

 

自由の無い社会とは「政府が偉い」社会である。 そのような社会において、政府のやることに文句をつけるのは自殺行為である。 公害をまき散らす近隣の化学工場に対して抗議をするということは、政府に楯突く行為であり、一昔前の言い方ならば「反社会主義革命」である。 全体主義社会の政府というものは、資本主義社会の企業と違い、コストを考慮する必要がない。 どれだけ莫大なコストがかかろうが、取り放題の税金でまかなえるからである。 公害をまき散らすことによる社会的コストは中国の政府にとっては微々たるものなのである。 だから、環境が破壊されるのである。

 

自然は環境を破壊する。

全体主義も環境を破壊する。

 

人間は有史以来、自然と対抗してきた。 自然に存在する病原菌、自然に存在する災害人間はこれらと戦い続け、一つ一つ克服してきた。 これからもその戦いは続く。 その戦いを支援するのは資本主義経済が生む富である。

 

全体主義の反対は自由主義である。 自由主義を支えるのは資本主義経済である。 社会が自由であればあるほど、その社会は豊かになり、豊かさによって環境は改善されるのである。

 

地球環境・自然環境を守ろうとするならば、唯一の進むべき道は資本主義である。

 

 

参考:Why Socialism Causes Pollution

         MARCH 01, 1992 by THOMAS J. DILORENZO

 

コメント
コメントする








    
この記事のトラックバックURL
トラックバック

calendar

S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< March 2017 >>

time

selected entries

categories

archives

recent comment

recent trackback

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM