所得に課税し、消費に課税し、所有に課税し… 

  • 2014.06.16 Monday
  • 00:58

【新座市、夫婦から27年間税を過徴収 請求額払えず家失う】 新座市が1986年以降、約27年間にわたり、市内に住む60代の夫婦の一戸建て住宅に固定資産税を誤って過徴収し続けていたことが10日までに分かった。同税の延滞金などを支払い切れなかった夫婦の住宅は昨年10月、市に公売に掛けられて売却され、誤徴収が発覚したのは長年住み慣れた家を失ってから半年後だった。 埼玉新聞 6月11日(水)2時10分配信

 

悲劇である。 30年近くもローンを払い続け、税金を払い続け、ようやく家が自分の所有物となろうか、というところを目前にしてこの夫婦は家を市に取り上げられ、家は競売にかけられ、追い出され

 

行政によるミスである。 言語道断な間違いであるが、「ありえない間違い」ではない。 これは行政が人間の集団であるからには「必ずおこる間違い」である。

 

この事件は、財産の所有を奨励しない社会にあって、起こるべくして起こった悲劇である。

 

自由の基本は財産の所有である。 自分が自らの労働で得た対価を他人に奪われるとしたら、それは奴隷状態と変わらない。 自分が自らの労働で得た対価を自分のために使うだけでなく、それを子や孫に残したい、と願うのが人間の本能である。 それを否定する社会は人間を隷属化する冷たい社会である。

 

この事件は、国民から富を収奪し、国民を隷属化する冷たい社会にあって、起こるべくして起こった悲劇である。

 

固定資産税、相続税、贈与税... これらは「所有」を推奨せず、「放棄」を促す社会の税制である。 政府に吸い上げられた富は社会保障や公共事業といった富を生まない政府プロジェクトに消える。 富を吸い上げる政府は無制限に肥大化する。 肥大化した政府は更なる財源を欲し、そして自己正当化のために規制や法律を作る。 国民は隷属化のアリ地獄から抜けることが出来ない。

 

固定資産税、相続税、贈与税... 所得に課税し、消費に課税し、所有に課税し そこには所有と財産というものに対する敬意の欠片も無い。 自由な社会にはあってはならない不道徳な税制である。

 

 

追記:

フェア・タックスに移行すべし。 フェアタックス制においては所得課税は廃止される。 固定資産税、相続税、贈与税、キャピタルゲイン税も撤廃される。 課税は消費のみである。 消費課税とはいっても「消費税=VAT(付加価値税)」ではない。 売上税である。 最終の消費段階でのみ課税が発生する。 消費をする者だけが税金を払う。 金持ちも貧者も差別無しに一律である。 フェアな税制である。

 

http://www.youtube.com/watch?v=6szslYYlRr8

"The Case for the Fair Tax"

コメント
フェア・タックスについては、前の大統領選挙の時に、提唱している候補もいました(たしか、ハッカビー氏だったと記憶しています)が、その候補の案だと、物品の種類によって税率に差をつけるべきということでした。

その点はどうお考えですか?
  • rainbow
  • 2014/06/16 6:47 PM
Rainbow様、ハッカビー氏はあまり真剣にフォローしていなかったのでよく知りませんが、フェアタックスには"Prebate"という仕組みがあり、生活必需品を購入するに必要であるとされる年額(20万円〜30万円くらい?)をまず国民に支払い、その上で、消費に対して課税をします。それによって低所得者への逆進性を解消しようとしています。私は最初、これを一種のバラマキではないか、と感じましたが、最近はこれもアリか、と思っております。
  • CBJ
  • 2014/06/17 1:00 AM
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