反核左翼のヒステリー 中部大学武田教授へのメッセージ

  • 2011.04.29 Friday
  • 00:33

武田邦彦教授

 

「人間の活動による地球温暖化」説の欺瞞に対する教授の否定論には感銘を受けてまいりました。 しかしここ最近の教授のウェブサイト上の論説を見るに反核左翼に取り込まれてしまっているように思え、大変落胆しております。 

 

私は現在海外に在住しており外から日本を見ておりますが、史上稀に見る災害という危機を利用して自らの主義主張を押し通せんとする環境左翼に国民が引っ張られてヒステリーに走っている現状を深く憂慮しております。 日本人が物事を大きな文脈でとらえて常識的な判断をする力を失ってしまったことが鮮明になった今、日本の将来が誠に心配です。 

 

教授が温暖化否定論で強調されていたのは正に地球環境を大きな文脈でとらえなければならないということであり、そうすることによって地球の温度は決して高くはなく、むしろ寒冷期に入っているという常識的判断が出来るということではなかったのでしょうか。

 

今回の原発の件を大きな文脈でとらえれば以下のことがはっきりするはずです。

 

マグニチュード9という歴史上類を見ない大地震が東北日本を直撃した。 その大地震は更に強力な津波を引き起こした。 福島原発にも地震と津波が襲い、波の高さは15mにも及んだ。 地震の揺れと津波によって何千何万という家屋、ビル、工場が倒壊し波間に消えた。 自然の猛威の前になすすべもなく町々が一瞬で消え、跡には目を覆うべき惨状が残された。

 

あらゆる物が地面と海にぶちまけられた。 ガラスの破片、病院の針、自動車、屋根、看板、トイレの便器、工場の廃液、ドラム官、とにかくありとあらゆるものが地面と海に散らばった状態であり、土壌や水質の汚染はすさまじいばかりである。 健康被害はいかなるものか、クリーンアップ作業は出来るのか、時間はどのくらいかかるのか、まさに天を仰ぐほどの規模の災害である。

 

死者は1万数千人、行方不明者も1万人を超える。 行方不明者は生存の希望は無い。 余震でも死者、怪我人が出ており、被災した人々はいまだに恐怖の中で極限の生活を強いられている。 着の身着のままで避難した人々は命以外の全てを失った。 家族を失った人々も多い。

 

東京都や千葉でも死者が出た。 九段会館の天井が崩落し、化学工場では有毒ガスが漏れて吸い込んだ工員が死んだ。 町田のコストコでは買い物客の乗った車にスロープが崩落し、客はつぶされて死んだ。 いたるところで火災が発生したりエレベータが故障して人が閉じ込められたりした。

 

福島原発は40年もの間東日本に電力を供給し続けてきた。 電力は経済の基礎であり社会の基盤である。 その福島原発にも地震と津波が襲った。 しかし波が直撃したにもかかわらず奇跡的にもその姿をとどめた。 福島原発は甚大なる損傷を受けながら奇跡的にも核燃料を収めた格納庫は無傷だった。 放射能は出ているが決してプルトニウムが露出したわけでもなく反応炉が横転したわけでもない。 東電の社員は必死の復旧作業を続けている。。。。。。。。。

 

放射能は出ています。 放射能で死んだ人間は、しかし、今のところゼロです。 福島原発ではたまった水素が爆発しました。 その爆発で死んだ人間も、しかし、ゼロです。 今後放射能の影響が全くないとは言い切れないでしょう。 何万という人間がいとも簡単にこの世から消え去った今、しかし、それにしても、だれが何と言おうが、原発で死んだ人間はいないのです。 家ごと流されて下敷きになって死んだ人、泥に生き埋めになって死んだ人、流されながら横転する自動車にぶつかって死んだ人、皆地獄の苦しみを味わって死んだに違いない。 原発で死んだ人はいないのです。 事実です。

 

恐らくこれからも死者は出ないでしょう。 いてもわずかなはずです。 なぜか、歴史が証明しているからです。 チェルノブイリで何人死んだか。 50人です。 1986年の事故から現在まで、たったの50人です。 IAEAやあの国連機関のWHOですらウェブサイトで明記しています。 人の命に価値の無いぼろぼろの国であったソビエト連邦が運営していた原子炉の事故です。 スリーマイルの事故は? 1979年です。 死者は? ゼロです。 健康被害は? ゼロです。 だから、言えるのです。 恐らく福島原発の放射能で犠牲になる人間はいないであろうと。

 

シーベルトだかベクレルだか、私には何のことか分からないし興味もない。 そんな細かい数字を追いかける前になぜ人々は大きな文脈をとらえようとしないのか。 大きな文脈で物事をとらえれば常識的な判断が出来るのになぜ枝葉末節な議論に終始し恐怖を煽るのか。

 

完璧でなければならないのであれば、倒壊した家はどうなるのか? 工場は、ビルは、橋は、道路は? 人が死んでいるのです。 もう家に住まないほうがよいのか? もうビルは建てないほうがよいのか? もう車なんてなくなったほうがよいのか? 

 

車などは地震もないのに年間4000人近い人が死んでいます。 交通事故です。 飲酒運転もある。 サウジのように飲むのも販売するのも全面禁止にしなければ飲酒運転を根絶することは出来ないでしょう。 なぜか。 今までできなかったからです。 ではそうすべきなのか?

 

死と言えば自殺はどうなのか。 年間3万人の人間が自殺しています。 希望が無いからです。 では希望の無い社会は人を殺す社会ということになる。 ではこんな社会など崩壊したほうがよいのか? 年間3万人もの人を殺す社会など、いっそのこと消えてなくなったほうが良いのではないのか? そうなのか? そうではない? 

 

そうではないと思います。 希望のある社会を見習って改善すればよいのです。 これが常識的な人間の常識ある思考です。 

 

原子力というのは兵器として使えば戦争を減らし、エネルギーとして使えば非常にクリーンな環境で電力を供給できる素晴らしい技術です。 今回の津波にも損傷を受けながらも立派に耐え、40年前に建設されたにも関わらず驚異的な堅牢さを持つことを証明しました。 正に夢の技術、神の贈り物といっても過言ではありません。 この技術を更に発展させ、石油、石炭、天然ガスといった地下資源の活用と両輪で有効活用をすすめていくことが人類の発展のカギとなると言ってもよいと思います。 

 

人類が発明した素晴らし技術である原子力に反対する左翼・環境テロリスト・非国民連合は人類の発展を阻害する危険分子です。 彼らの夢見るのは皆がエネルギーを使わず、CO2を排出せず、物も作らない原始時代と同じ社会です。 私は日本をそんな社会にしたくはない。 彼らは彼らだけの夢を実現してもらいたいと切望します。 そのためにうってつけの国はたくさんあります。 ソマリアとか、ジンバブエとか。 

 

何故人々は大きな文脈で物事をとらえられないのか。 マスコミ、もともと左翼系であるジャーナリズムが今回の危機を絶好の機会ととらえて全力で民衆の意識操作をしているのは明白です。 しかし、なぜ教授のような方が集団ヒステリーに呑み込まれなければならないのか。 なぜ幼稚化する日本において数少ない理性の人である教授が左翼の言論テロリストの扇動に乗られるのか。

 

官僚機構が肥大化した国の常で仮設住宅や世界中から寄せられた1000億円の義援金の活用がうまくいかない。 政府やマスコミは東電をやり玉に挙げて反原発を煽る。 しかし、義捐金は届かない。 なぜ、この現実ではなく、原発なのか。 残念に思います。

 

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