医学部の定員削減、政府検討(右往左往)

  • 2015.09.14 Monday
  • 23:54
 
医学部の定員削減、政府検討 医療費膨張防ぐ  
政府は2020年度から医学部の定員を減らす検討に入った。将来の医師数が都市部などで過剰になると見込み、03年度以来17年ぶりに医学部生の削減にかじを切る。全体の定員は減らす一方で、地方の医療機関に就職する学生の枠を広げて医師不足に対応する。人口減少と病院ベッド数の削減を見据えて医師の数も抑える。医療費の膨張を防ぐ狙いだ。2015/9/13 2:00日本経済新聞 電子版


政府というものは、計画が失敗すればするほどに計画するものである。そしてある時点で何のために何を計画しているのかすら見失う。

政府はついこの間まで「医師不足を解消するため」と称して医学部の定員を増やそうとしていた。それが今度は「定員削減」である。理由は「医療費抑制」であると。

では医師不足はどうなったか。医師不足は依然として何ら解消のめども立たずにいる。だが厚労省による定員削減の根拠は「将来的ない医師数の過剰」である。現在の問題すら手に余っているにも関わらず将来の心配までするとは大それたものである。

 
  • 高齢化が進み、医療サービスの需要は増える一方である。
  • 一方で少子化に歯止めがかからず、世代を追うごとに人口は減少している。
  • 医療技術は日進月歩、新薬も投入されて医療は益々高額化。
  • 一方で医療費は財政赤字を膨大な額に押し上げている。

こういう状況の中で、政策立案者の頭は錯乱状態に陥っているのであろう。冒頭の記事では「政府が検討」などとしているが、政府が行っているのは検討ではなく右往左往である。

確かに日本の社会主義的医療制度においては「医療の値段」は政府によって決められているので医者の数を増やせば医療費は増え、医者を減らせば医療費も減るしくみになっている。

そもそも「医療制度」なる言葉が違和感なく出てくる時点で終わりである。飲料市場の代わりに飲料制度、玩具市場の代わりに玩具制度、自動車市場の代わりに自動車制度、不動産市場の代わりに不動産制度、住宅市場の代わりに住宅制度があるようなものである。いかに医療が教育とならんで制度化(政府の管理下に置かれること = 経済の原理から乖離していること)されているかの証左である。

なぜ医師不足が生じているのか。

なぜ医療費が国家の財政に影響を与えているのか。

それらを理解するには一枚の図があれば十分である。




そして今、政府は医師の数を減らそうとしている。



この図を見て「将来僕はお医者さんになりたい」と夢をいだく少年がいるであろうか。「俺は正しい道を選択した」と自信を新たにする若き医学の徒がいるであろうか。

だが割を食うのは最終的に患者である。

患者は列を作って並びなさいと。待っている途中で死んだらご愁傷さまですと。嫌なら自費で海外でも行きなさいと。ところで効き目が抜群の最新医薬を使おうなどという独りよがりで不届きな考えを捨てよと。特許切れの10〜20年前の薬をありがたく使いなさいと。効かないわけではないのだからと。

社会主義化された医療「制度」の国々では毎度のことである。

ではどうしたらよいのだ。

解決方法はある(リンク)。
 
医療制度は我々の社会において「神」となった。我々は我々自身が祭り上げた「神」を引きずり下ろすことができるであろうか。自ら「信仰」を捨てることができるであろうか。それが最大の問題である。
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