共和党ディベート・デトロイト トランプ更に崩壊

  • 2016.03.08 Tuesday
  • 09:45

今回もドナルド・トランプの崩壊劇が続いた。

マーコ・ルビオは前回同様にトランプを攻撃し、二人の間ではディベートのルールそっちのけの罵り合いが展開され、そしてしばらく傍から眺めていたクルーズが両者まとめてとどめを刺した。

「皆さん、これから始まる民主党との戦いにおいて、このようなドタバタ劇を見たいですか?」



ルビオとトランプとの間の乱闘のレベルの低さにいい加減うんざりした聴衆は大歓声。

トランプは相変わらず単純な一発台詞を繰り返す。

「俺はアメリカを再び偉大にする!俺は他の誰よりも能力がある!任せろ!」

クルーズは返す。

「一発台詞をベースボールキャップに書くだけなら誰でもできる。重要なのは、そもそもアメリカを偉大な国にしたもの、合衆国憲法と権利章典を理解することである」「合衆国憲法を守ろうと真剣に考える人間が(左翼民主党の)ハリー・リード、チャック・シューマー、そしてヒラリー・クリントンといった面々に対してトランプのように献金を続けるであろうか?」

トランプはあがく。

「俺はビジネスマンだ。ビジネスマンはいろんな人と仲良くやらなきゃいけねぇんだよ!」「俺は政治家というものを知り尽くしている!だからうまくやれるんだ。ところがこのクルーズはどうだ。誰ともうまくやれねぇじゃねぇか!そんなのに大統領が務まるかってぇの!」

クルーズは鉄槌で返す。

「ドナルド、あなたの言う通りだ。あなたは既存の政治勢力の世界にドップリと使って生きてきた。そりゃぁ政治家を知り尽くしているわけだ。」「既存の政治家達は選挙では有権者達に対して耳あたりのよいことを言い、選ばれて政界中央に行った途端に”仲良しクラブ”の一員となり、約束を反故にしてきた。人々はそんな政治家たちに愛想が尽きている。私はその代表だ!」

Go along and get along (周りに合わせて上手くやる)政治家に裏切られ続けた観衆は大歓声を上げる。

ドナルド・トランプはつい最近までクルーズのキューバ移民の子としての出自を取り上げ、「クルーズには出馬資格は無い可能性がある!民主党との戦いではそこを突っ込まれるはずだ!民主党に訴えられるぞ!危険だ!」と吹聴してきた。

だがクルーズはれっきとしたアメリカ市民であり出馬資格は問題なしである。

今回、逆に訴訟という点でトランプが窮地に立たされることになった。

前回から今回のディベートでは、トランプが主催する「トランプ大学」なるビジネスマン向けの自己啓発セミナーが実は詐欺の可能性があることが暴露された。いつなんどき法廷に呼び出されるやもしれず、もしかすると大統領選どころではなくなる可能性もあるというのである。

また、トランプ十八番の「不法移民への断固たる姿勢」が実はまやかしである可能性があることが露呈した。

トランプという人間は軟体動物のようなものでつかみどころが無い。一方であることを言い、もう一方で全くそれと矛盾することを言う。そしてそれを指摘するとクネクネと言い逃れするか「嘘つきだ!嫌な野郎だ!」と罵る。

最近ニューヨークタイムズがトランプをインタビューした際、トランプはオフレコで「俺は不法移民を本気で取り締まろうとは思っていないよ。一部の人には悪ぃけど一旦戻ってもらわにゃならんかもしれんけど、またすぐに合法的に戻ってこれるわけよ」というようなことを言ったらしい。

クルーズはトランプにつめ寄る。

「録音を公開せよ」と。



トランプはまたクネクネと始める。

「いや、あれはオフレコっちゅう話で、それを公開しちゃぁまずいっしょ」

トランプがオフレコにしろというからニューヨークタイムズはオフレコにしているのである。トランプが公開せよと言えばニューヨークタイムズはそれに従わざるを得まい。

問題はトランプがこのまま勢いを維持して指名を獲得してしまった場合である。その場合にはこんどこの録音は民主党にとってのネタとなる。しかもニューヨークタイムズという左翼リベラル新聞が民主党の意に沿って録音を扱うことは火を見るよりも明らかである。

根っからのリベラルで、根っからの縁故主義者で、保守主義のホの字も知らず、強固な信条を持たぬドナルド・トランプという人物が、威勢だけで多くの人々を虜にしてきたわけであるが、それがいつまで続くのか。

盲目的に追随してきた人々にもいい加減ボロが見え始めているのか。

コロコロと都合よく立場を変えるトランプが司会者につっこまれる


移民問題に関しても、実はリベラルであることを告白させられる


候補者が一人また一人と脱落するなか、クルーズは人々にこう呼びかける。

「一部の候補者は他の候補者を罵倒することだけに明け暮れてきた。だが我々は当初から我々の選挙活動がそのような低級な戦いに堕するのを拒否してきた。私は共和党員、保守主義者、リバタリアン、そして自由を求める全ての人々に呼びかけたい。我々はあなた方をいつでも歓迎する」

戦いは佳境に入りつつある。トランプの支持は徐々に下がり、クルーズは徐々に支持を上げている。

今後数週間が要注目である。

 
コメント
今回のディベートは泥仕合がさらに激しくなり、Kaisichがまともな候補に見えてくる始末。
(Kaisichのオハイオでの功績は素晴らしいと思いますが、もう聞き飽きました)
私は「このままTrumpが勝ち逃げする」と思っていましたが、Cruzがいけるかもしれませんね。

Super Tuesday、Super SundayではCruzと民主党のSandersにも支持が集まりましたね。
彼らは既存メディアでは「非現実的」「マニアック」呼ばわりでしたが、国民もメディアの大衆操作に気付いてしまった今、「不器用なまでにぶれない」彼らに惹きつけられるのでしょうか。

調子のよいRubioには早く退陣してもらいたいものです。
  • K
  • 2016/03/08 11:24 AM
Kさん、ルビオとケーシックの票がクルーズに流れてくれればクルーズはトランプに逆転できますね。そうなるよう祈ります。
  • CBJ
  • 2016/03/09 4:48 PM
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