何故ニセモノを買ってはいけないのか

  • 2011.05.24 Tuesday
  • 22:57

「ニセモノは違法。だから、私は買わない!」これは政府広報ウェブサイトの言葉である。 これは悲しい響きを持つ言葉である。 なぜ悲しいかというと、日本人が古来から保持し続け、日本人を日本人たらしめてきたもの、すなわち道徳が姿を消してしまったことを意味しているからだ。 日本人が日本人の最も尊いもの、すなわち日本道徳を失ったとき、日本人は他国民と変わることのない存在となる。 それは我々が日本人であることの価値がなくなってしまったことを意味する。

 

ニセモノを買ってはならないのは法律に反するからではない。 法律などどうでもよい。 ニセモノというのは作るのも買うのも盗みであるからだ。 盗みは人が持つ権利を一方的に奪う行為である。 ユダヤ・キリスト教道徳はThou Shall Not Stealと言って盗みを禁じた。 日本道徳ではどのように言ったか知らないが盗みは悪いことであることは日本では古来から当然のことであった。

 

ニセモノは盗みである。 なぜならば価値あるものを作った人々の努力の成果を横取りするからだ。 ブランドとは長年の品質とデザインへのこだわりの蓄積に他ならない。 それを安くまねて売る、またそれを買うという行為はブランドを築き守っている人々の労働の成果を奪う事である。 日本人にとって盗むという行為は法律に違反するとか言う以前に恥ずべきことであった。 恥ずべき行為をするというのは死ぬに等しいことであった。

 

海外でニセモノを買って得意げにしている人間には恥の観念は無い。 あるのは本来は高いものを不当に安く買ったという卑しい気恥ずかしさだけである。 道徳を失った社会は法律を求める。 法律が無ければ行動を律することが出来ず、社会秩序が保てないからだ。 法律の上に法律が重なり行動の自由が制約される。 法律によって守られる人間はますます道徳が不要となる。 道徳が煩わしくなる。 法律が増えるに従い社会は自由を失う。 自由を失った社会は希望を失う。 希望を失った社会で人々は生きる意味を失う。 そのような社会で親は子に言う。 「万引きは見つかると捕まるからやめなさい。」

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