「他人を尊重できないなら出ていけ!」 の顛末
- 2017.11.12 Sunday
- 11:03
「他人を尊重できないなら出ていけ」 米空軍士官学校の校長
米コロラド州にある空軍士官学校予備校の学生寮で、黒人学生を侮蔑する人種差別的な罵倒が、学生の部屋のドアについた伝言板に書かれた問題を受け、士官学校校長のジェイ・シルベリア中将は9月28日、士官学校の全校生徒と教職員を集めて、このような振る舞いはまったく受け入れられないと強い調子で話した。「他人を尊重して敬意をもって接することができないなら、出ていけ」と、厳しい口調で繰り返すシルベリア中将の訓話は、インターネットでも大きな話題となった。
この映像は日本でも広く取り上げられて話題になった。
偏見と差別と戦う正義、真のリーダーシップの姿、多様性を称揚する開明性、と大変な持ち上げられようであった。
だが、この事件は実は黒人学生のやらせであることが発覚した(記事)。この学生はもう退学したのだという。
士官学校校長は居並ぶ面々に対してこう言った。
「人種や性別、考え方や生い立ちの多様性を尊重できない人間は出ていけ!」
多様性というのは楽しいものである。今日は和食、明日はイタリアン、明後日は中華。多様性は人生を豊かにする。
一方、組織にとって多様性はハンディキャップである。特に軍隊のような組織は、様々な多様性を克服して敵から国を守るという目的で一致団結しなければ力を発揮することはできない。この目的こそが重要であり、多様性をネタに組織を分断させようとする者は攪乱分子である。
この黒人学生はまさに人種をネタに組織を分断させようとした。そして校長はそれにひっかかって「この組織は分断している!」と断罪した。
校長は事実が判明するのを見届けるべきであった。だが性急な判断をし、性急に行動した。
この校長は謝罪をしていない。謝罪を求める声もない。
我々の意識は益々真実から離れ、プロパガンダへと接近している。
自作自演の黒人が校長さんに謝罪すべきだけで、校長さんはアメリカ市民なら準拠すべき理念をメンバーの面前で再確認しただけじゃないですかね。