「飢えるホッキョクグマ」というプロパガンダ

  • 2017.12.17 Sunday
  • 13:17

 

夏の終わり、写真家ポール・ニックレン氏と環境保護団体「シーレガシー」の映像製作者らは、カナダ北東部のバフィン島で胸が張り裂けるような光景に遭遇した。飢えて死に向かいつつあるホッキョクグマに出会ったのだ。ニックレン氏にとって、クマはなじみ深い存在だ。カナダの北極圏で育ち、生物学者を経て野生動物の写真家に転身した同氏は、これまで3000頭を超す野生のクマを見てきた。しかし、12月に彼がソーシャルメディアに投稿した、やせ衰えたホッキョクグマの姿は、これまでに見た最も辛い光景のひとつだった。「私たちは泣きながらその場に立ち尽くしました。撮影している間、涙が頬を伝っていました」と語っている。 記事




ナショナル・ジオグラフィック誌によると、地球温暖化が原因で海氷が減少したためクマが海氷の上に生息するアザラシを捕食することができず、そのため飢えに苦しんでいて、絶滅の危機に晒されているのだそうだ。そしてその証拠がこの一匹のクマなのだと。

この映像と記事はツイッターで数多くリツイートされている。そしてそのツイートには多くの「人類を責める」コメントが寄せられている。

情報入手が容易になったはずの現代であるが、プロパガンダと情報操作は昔のままである。

まず、もしも温暖化にせよ何にせよ、ある原因で北極のクマ全体が飢えているのであれば、このようなクマがゾロゾロいるはずである。累々たるクマの死骸があるはずである。だがその映像は無い。なぜなのか。

次に、北極のクマは減少しているのか。事実はこのとおりである(記事)。

1960年代: 8,000〜10,000頭
2005年: 22,000〜31,000頭
2016年: 22,633〜32,257頭

人は騙されやすい。人は流されやすい。

この一匹のクマがなぜ飢えているのか。仲間はずれにあったのか、獲物を捕まえる能力が生まれつき弱くて見捨てられたのか、どこかに障害か病気があるのか。それは誰にも知る由がない。このクマを撮影した人間も分からないしそれを観る我々も分からない。

それが地球温暖化による海氷の減少とそれによるクマの絶滅へと発展してしまうのだから恐れ入る。

この映像を出鱈目と断じるWUWTの記事によると、この映像を作成した環境保護団体、シーレガシーの代表、クリスティーナ・ミッターマイヤーはあるインタビューでこう漏らした。

「この白熊がなぜ飢えているかは不明で地球温暖化と直接関連するかもしれないが実際は分からない。怪我の形跡も見られない。だがそらへんはどうでもよいのだ。とにかくこのクマは飢えていたのは確かで、北極の氷は減少しているわけで・・・」

我々はプロパガンダの時代に生きている。

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