ニュージーランドよ、気は確かか

  • 2019.03.17 Sunday
  • 19:05
3月15日、ニュージーランド南部の都市、クライストチャーチで襲撃事件が発生した。オーストラリア出身のブレントン・タラント容疑者(28)がイスラム教のモスク2カ所を銃を乱射しながら襲撃し、その様子を自分で撮影しながらインターネット上でリアルタイム配信した。SNS各社はその動画を削除しようとしているが、インターネット上では拡散が続いている。

一方、左翼メディアが狂喜している。

「白人至上主義者で、反イスラムの、白人の、男性による、イスラム教徒に対するテロ」が起きたからだ。

2001年の9.11事件から今日に至るまで、来る日も来る日もイスラム・テロの日々が続いている。イスラム・テロがあまりにも日常茶飯事となり、もはやニュースにならなくなってしまった。

9.11事件から数年間、テロがイスラム教の産物である以外の何ものでもないことは誰の目にも明白であるにも関わらず(参照)、左翼メディアとそれに同調する衆愚はイスラムの実態を直視するのを拒否し続け、「イスラム教はテロリズムとは関連が無い」あるいは「テロはイスラムだけではない。キリスト教もユダヤ教も仏教も同じだ」などと嘯き続けた。

だが今、何と、こともあろうことか、非イスラム教徒による、イスラム教徒を狙ったテロ事件が起きてしまった。

今回の事件を受け、米国の左翼メディアは今回の銃撃犯とトランプ大統領の政策と発言をむずびつける報道を行っている。彼らにとってはまさしく千載一遇の機会である。特にフェイクニュースとして名高いCNNは飛びつくのが早い。喜びが隠し切れない様子がうかがえる。

Burnett: Trump embraced same word as suspected shooter



Efforts to blame Trump after New Zealand mosque attacks

メディアはこのブレントン・タラントという人物を右翼であり、反移民主義者であり、人種差別主義者だとしている。右翼であるから保守である。保守であるからトランプと同じ考えを持つ人間だ、と人々の意識を誘導しようとしている。

ではこの犯人、ブレントン・タラントは実際どのような人物なのか。それを知るにはこの人物が書いたものを読むのが一番である。

ブレントン・タラントは今回の襲撃事件を実況中継した映像とともに自身の考えを声明書としてフェイスブックに掲載していた。ソーシャルメディア各社はその映像や声明文を削除するのに躍起になっているため、声明文の全文を完全な形で入手することができない。

だが既に閲覧者によって保存されている一部分を垣間見ることは可能である。以下は保守系The New Americanに掲載されいているものである。声明書は質問とそれに対する答えという形式をとっている(参照)。

 
襲撃を実行する理由は?
ドラスチックでパワフルな革命行動を引き起こすような、恐怖と変化の気運を醸成すること。米国における銃の保持をめぐる二つのイデオロギー間での、社会的、文化的、政治的、人種的な摩擦と分裂を引き起こすこと。この銃の保持をめぐる摩擦と、銃保持の権利はく奪の試みは、ついには内戦状態を引き起こし、米国は政治的、文化的、そして最も重要なのは人種的な闘争によってズタズタになるであろう。

銃を使う理由は?
どんな武器だろうが方法だろうがよかったのだ。トリアセトントリパーオキサイド(爆発性価格物質)をいっぱいに積んだレンタカー、小麦粉に発火装置と分散方法(意味不明)、丸頭ハンマーと木の盾(?)、ガス、火、車での攻撃、飛行機での攻撃・・・あらゆる方法が可能だ。私には意思があり、資源がある。

私が銃を使用するのは、それが持つ社会的話題性、メディアによる拡散性、米国の政治への影響力、更には世界への政治的な影響力が理由だ。

米国は銃保持をめぐって地域的、社会的、文化的、そして人種的に引き裂かれている。

一定の圧力によって、米国の左翼は銃保持権を国民から剥奪せんとし、右翼はその動きを自由に対する攻撃と受け取るだろう。

この左翼の動きによって米国民間での対立をもたらし、ついには米国を文化と人種間の争いで分裂させるであろう。

自分は保守主義者か?
否、保守主義はコーポラティズム(協調組合主義)の亜種に過ぎない。私は一切の関わりを持ちたくない

自分はキリスト教徒か?
それはちょっとややこしい。別の機会に説明したい。

自分はファシストか?
そのとおり。ファシストと呼ばれる人間は実際にファシストなのだ(?)。メディアは喜ぶはずだ(?)。私が同調するのはサー・オズワルド・モスレー(1930年代のイギリスのファシスト)の考えで、私は自分をエコ・ファシストだと思っている。自分の政治的、社会的価値観に最も近い国は中華人民共和国だ。

自分は右翼か?
定義によっては、そのように言える。

自分は左翼か?
定義によっては、そのように言える。

自分は社会主義者か?
定義によっては、そのように言える。労働者による生産手段の保持かな?労働者が誰か、によるかな。それと意図。後、現在誰が生産手段を保持しているか。それと意図。後、現在誰が政府を独占しているか。それと意図。(意味不明)

自分はドナルド・トランプの支持者か?
新たな白人アイデンティティと共通の目的(?)のシンボルとしては、もちろん。政策立案者、指導者としては・・・絶対に否だ

気象変動の危機が迫る中、なぜ移民と出生率に注目するのか?
それらは同じ問題だからだ。環境は人口過多によって破壊される。我々ヨーロッパ人は人口を増やしていない。人口を増やしているのは侵略者だ。侵略者を殺すのだ。人口過多を阻止し、それによって環境を救うのだ。

なぜ資本主義者ではなく移民を責めるのか?
私は両者を責める。そして両者に対処するつもりだ。

自分はこの意見をずっと持っていたのか?
いや、私は若いころ共産主義者だった。そして無政府主義者になり、そしてついにリバタリアンになった・・・エコ・ファシストになる前にな。

自分はFBIかモサドのエージェントか?
いや、だが次の攻撃者はそうかもしれない(?)。健全な猜疑心は保ち続けねば。

自分の襲撃によって、米国の白人は銃を奪われるのではないか?
そのとおり。それが計画だ。個人の権利と米国憲法を守るというが、その時がついに来るのだ(意味不明)。

ブレントン・タラントが書いた声明文から総合的に判断するに、この人物はどこを切っても保守の要素の無いイカレポンチである。

保守の要素が無いだけではない。左翼の要素は満載である。保守主義を否定し、環境ファシストを自認し、キリスト教徒であるかについて言葉を濁し、社会主義を否定せず、資本主義を敵視し、中華人民共和国に憧れを持ち、米国人の銃保持権剥奪を目論むこの人物は左翼としての特徴を持ち合わせている。オーストラリア人だというが、この人物の英語もかなり意味不明な点が多い。

メディアは声明文の一か所だけ都合よく抜き出し、タラントはトランプ大統領を支持している、と言っているが、前後の文脈を読めば逆であることが分かる。また、仮にタラントがトランプ大統領について何を言おうが、トランプ大統領自身は即座に今回のテロを非難している。

一方、ブレントン・タラントは声明書において、影響を受けた人物としてトランプ支持者のキャンディス・オーウェンスを挙げている。キャンディス・オーウェンスは黒人女性である。この人物は本当に白人至上主義者なのか、もしくは調査能力に問題のある白人至上主義者なのか。その点は謎ではある(参照)。

イスラム教徒は、まずイスラム教徒を殺す。そしてユダヤ教徒を殺す。キリスト教徒を殺す。仏教徒やヒンズー教徒を殺す。アフリカ大陸で、中東で、南米で、アジア諸国で。これらに対してメディアは何も言わない。

そしてヨーロッパや北米における先進国の「宗教的でない人々」を殺す。これらに対してもメディアは何も言わない。彼らは眠りこけている。

その時、あるニュージーランドのある町で、非イスラム教徒のイカレポンチがイスラム教徒を殺す。

ここでメディアは目を覚ます。それがこの事件である。メディアは「トランプを支持する反移民の白人至上主義者」の仕業であるとぶち上げる。それがこの騒ぎである。

米国の政治を攪乱させて米国民を分断させる、というこのイカレポンチの願いを左翼メディアが実現したのである。

ニュージーランド政府は今回の事件を受け、銃規制を更に強化することを言明している。これは極めて愚かしい対応である。

今回の事件が起きた背景には多様性の名のもとにイスラム教徒という異質な文化背景を持つ人々を大量に受け入れた愚かな移民政策がある。そして次に人々の手から自衛の手段を奪った銃規制がある。

無実な犠牲者には哀悼の意を表したい。そして、相も変らぬバカなメディアと、そのメディア報道を唯々諾々と受け入れる世界の大部分に「ご愁傷様」を言いたい。


追記:
トランプ大統領は独特のコミュニケーション能力を持つ人物である、ということを改めて認めざるを得ない。氏のリーダーシップによって未だかつてないほどに黒人層が共和党支持に傾いている。

Diamond & Silk: Trump is not a racist; he's a realist

コメント
コメントする








    
この記事のトラックバックURL
トラックバック

calendar

S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     
<< September 2019 >>

time

selected entries

categories

archives

recent comment

recent trackback

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM