「地球温暖化」環境運動は現代のアパルトヘイト

  • 2012.03.26 Monday
  • 22:50
 

リック・サントラム氏が先日行われたルイジアナの予備選でロムニー氏に大差で勝利した。 サントラム氏はかねてから「Man Made Global Warming」説に公然と異を唱えてきた。 遊説先では、オバマ政権による様々な規制の根拠となっている地球温暖化説を完全否定し、大統領になった暁には化石燃料の国内での採掘自由化とそれによるエネルギーコストの低減、そして製造業の復活を訴えている。 頼もしい限りである。 得票数ではロムニー氏にはまだ追いつかないが、今後の予備選が戦われる州での健闘に期待したい。

 

それにしてもこの地球温暖化説はしつこい病気である。 そのようなことを考えていたらYouTubeで面白い映像を発見した。 イギリスの番組らしいが、Dr. Roy SpencerDr. Patrick Michaelsといった気象学の権威(左翼活動家ではなく)たちを起用してこの俗説を木端微塵に破壊している。 これは一種の「馬鹿につける薬」とも言える。 日本語版もあるので日本人全員必見である。 以下は内容とそれに関するコメントである。

 

1980年代から現在まで、何十兆という単位の莫大な費用(本来は国民の生活向上のために使われるべき税金)がこの俗説を証明する目的のために注ぎ込まれてきた。 証明されもしないうちに、いやむしろその説の誤謬が指摘されているにも関わらず、いつの間にか「議論は終わった。 行動あるのみ」となってしまった。 そうこうするうちにこの説を根拠として様々な規制が作られ、個人生活と企業活動を縛り付け始めた。 環境保護の名のもとに、「地球温暖化」は社会福祉に並ぶ金食い虫、というかブラックホールとなった。 議論は封殺され、壮大なる無駄が世界で展開されている。

 

  • 二酸化炭素と気温上昇は全く関係がない。 地球の温度変化を引き起こすのは太陽の黒点活動である。 
  • 地球の温度が上昇すると激しい台風や洪水を引き起こすというのは完全なる嘘。 そんな事実は無い。 
  • 地球の温度が上昇すると熱帯雨林における病気がそれ以外の地域に拡大する、というのも大嘘。 マラリアやコレラといった病気が史上最も猛威を振るったのは1920年代のソビエト連邦である。 別に暑いから病気がはやるわけでも何でもない。
  • 「温暖化防止策」によって後進国は発展の道を塞がれている。

 

地球温暖化に限らず、環境保護を売りにする左翼達の決まり文句は「発展まっしぐらの時代は終わった」というものである。 彼らは人権だの差別だの格差だの平等だの何だのといった事に殊更熱心である。 しかし、その正義面の裏にはとんでもない悪魔のような偽善が潜んでいる。 潜んでいるというよりもはっきりと露呈していると言った方がよい。

 

ところで、環境運動は左翼運動から派生した。 左翼運動はプログレッシブ運動から派生した。 プログレッシブ運動は優生学から派生した。 優生学とは何か。 それは、劣等な種は淘汰され、優れた種が生き残る、という考え方に基づいたダーウィンの生物学である。 簡単にいえば、「全ての人は神の前に平等である」あるいは「すべての人は神の創造物であり、平等に生きる権利を有する」というユダヤ・キリスト教の考え方の対極にある。 その考え方が南アフリカのアパルトヘイト、アメリカ南部の黒人差別、そしてナチスのユダヤ人虐殺へとつながったことは記憶に新しい。 人種差別は人類の思想の中でも最低なものであり、左翼思想とは切っても切れない関係にある。 

 

この地球にはいわゆる先進国があり、開発途上国があり、後進国がある。 先進国や開発途上国は化石燃料をフル活用して産業を起こし、工業化し、インフラを整え、人々の生活を豊かにしてきた。 生活が豊かな国ほど国民の寿命は長い。 寿命が長いということはとりもなおさず健康な人生を長く享受できるということである。 これは発展の恩恵である。 それに対して、後進国ではあらゆる面で生活が不便で環境も悪い。 そのために平均的な寿命も短い。 幼児の生存率も低い。

 

環境運動家達はCO2を排出する化石燃料や放射線を出す核技術を悪とし、風力発電や太陽光発電を推進している。 しかし風力からも太陽光からも安定したエネルギーを得ることは出来ないのが現実である。 しかもそのエネルギーコストは桁外れに高い。 技術が向上してきているだの、コストは下がりつつあるだの、全部嘘である。 なぜならば、もしも技術的に安定した安価なエネルギーが得られるのであれば民間企業がこぞって参入しているはずである。 しかしこれらの産業は政府の補助(税金)無しには成り立たない。 すなわち全く競争力が無い、ということである。

 

先進国の金持ちはどれだけエネルギー価格が上がろうが大きな影響を受けることはない。 正義面で電球をLEDに切り替えたりハイブリッド車に乗ったりするくらいである。 しかし最も大きな影響を受けるのは後進国の人々である。 かれらは今まで石器時代に毛の生えた程度の生活を強いられてきた。 そして今後もその状況は変わらない。 なぜならば化石燃料の活用による発展の道を閉ざされているのであるから。 なぜならば環境左翼は各地の国際会議で「温暖化による壊滅的な危機」を訴え、各国の政府がそれに同調しているのであるから。

 

「我々は悟った、発展を求め続ける経済モデルに未来は無いと。 便利な生活を求めるのではなくて不便さに慣れなければいけない。 買いたいものを買うのではなくてエコなものを買わなければいけない。 我々の生活は便利だが少々の不便は我慢したい。 ところで君たち後進国は悪いがそのまま遅れた状態でいてくれ。 いや、むしろ、君たちの生活こそ我々の理想とするエコのモデルだ。 そのままでいて、そして我々に見本を見せ続けてほしい。 たとえどれだけ惨めな思いをしても、犠牲を伴っても、苦しくても、悲しくても挫けないでほしい。 頑張って地球を守ろう

 

このめまいがするほどの偽善、この吐き気を催すほどの偽善環境運動というのは現代に蘇生したアパルトヘイトである。 2012年の我々の眼前で堂々と繰り広げられる人道に対する罪である。 考えれば考える程に怒りが込み上げてくるというものである。 はらわたが煮えくり返り、血が沸騰し、耳から蒸気が吹き上げるというものである。

 

 

The Great Global Warming Swindle (Full Movie)

http://www.youtube.com/watch?v=Ov0WwtPcALE

 

日本語版

http://www.youtube.com/watch?v=P--pmZpwYEY

http://www.youtube.com/watch?v=wP4BSKzYwqA

http://www.youtube.com/watch?v=V6q0-a25rDE

http://www.youtube.com/watch?v=tLhIBe_87aM

http://www.youtube.com/watch?v=6hERKrs72VI

http://www.youtube.com/watch?v=CocpbM8Vn4g

http://www.youtube.com/watch?v=nQNqgW4AnWY

http://www.youtube.com/watch?v=d9gUPd_On-E

地に落ちたケネディ神話

  • 2012.03.25 Sunday
  • 22:41
 

ケネディ大統領についてはこれまでに何千冊という数の伝記やら暗殺陰謀説やら賞賛本やらゴシップモノやらが出版されてきた。 その中で彼の崩壊した家庭生活や自堕落な女性関係などが明らかになっている。 それでも大方は「そうであったとしても、ケネディー大統領の若さとエネルギーと英知によるカリスマ性は国中を熱気で包み、国民だけでなく世界中の人々に夢を抱かせた」というような見方が支配的である。

 

ミミ・アルフォードという女性が最近「ワンス・アポン・ア・シークレット」という本を書いた。 この女性は大学在学中の夏休みにケネディが大統領のいるホワイトハウスでインターンとして働き始めた。 そこである日ケネディにジャクリーン婦人のベッドの上で強姦される。 その当時19歳で世の中のことを何も知らない処女であったミミは、合衆国大統領の地位からくるパワー・オーラに圧倒され、そのまま愛人となってしまう。 あるとき生理の周期が遅れ、やばいと思ったケネディはミミに半強制的に中絶を受けさせられる(結果的に妊娠ではなかったと判明した)。 あるときには口にするのも憚られるような破廉恥で無慈悲な行為を強要される。 その後ミミは婚約するが、ケネディとの関係がフィアンセにばれてしまう。 当時の社会では婚約解消は相当な事件であるから二人はそのまま結婚する。 しかしこのことが大きな影を落とすことになる。 ミミも結婚相手も、何十年もの間、心に負った深い傷を癒すことは出来なかった。 そして離婚することになる。

 

アメリカ合衆国と言う大国の元首として、大統領にはカリスマ性、知識、能力はさることながら、哲学と人格が求められる。 アメリカ合衆国大統領の職務というのは就任するときに聖書に手を置いて宣誓するように、preserve , protect and defend the constitution of the United States ということである。 ジンバブエの大統領と違って、職権を利用して私服を肥やしたり、他人の権利を奪ったり、人権を侵害してはならないのである。 だから、人格的には問題があるが能力・カリスマは凄い、などというのはカタワなのである。

 

このエピソードが示すのは、ジョン・ケネディという色キチガイのケダモノが一人の女性から幸福を奪い、人生を破壊しという事実である。 自分の家族を幸福に出来ず、かたや権力を傘にきて他人の娘に狼藉を働く、そんなカタワな人間がホワイトハウスにいたということである。 クリントンもめちゃくちゃだったが、それよりも凄いのがいたということである。

 

ジョン・ケネディはキューバ危機の最中にこの女性をホワイトハウスに呼び、高官との打ち合わせの後で憔悴した様子でこう呟いたという。 「I'd rather my children be red than dead」 自分の子供達が共産主義者になってもよいから生き残ってもらいたいということであろう。 これを親の子への思いなどと思ったらとんでもないことである。 この言葉はケネディが共産主義の何たるかを理解していなかった証拠である。 共産主義者になるということは良心と人間性を失うということである。 1964年にバリー・ゴールドウォーターの応援演説にてロナルド・レーガンが発した言葉「You and I have the courage to say to our enemies, "There is a price we will not pay." There is a point beyond which they must not advance. 」と比べてあまりにも対照的である。 価値観の倒錯した人間だけあって、その判断力の無さと意志の弱さが危機の最中に露呈したということである。

 

私も高校・大学時代に落合信彦の「ケネディからの伝言」のようないわゆるケネディ本を読み漁ったり英語の学習をするのにケネディの就任演説を狂ったように朗誦したものである。 「Ask not what your country can do for you, ask what you can do for your country.. 」最高だ、と。 欠点を持つのも人間性の現れであり、それであるが故に偉大なのだと思ったものである。 ケネディだけが偉大なのだと思ったものである。 無知で無邪気な青春時代である。

 

ケネディ・タックス・カットと呼ばれる減税のように評価できる政策はあるのは事実である。 しかし同時に公務員の労働組合結成を大統領令で許可するなど、後世に悪影響を与えた。 ベトナムへの介入は中途半端。 明らかに偉大ではない。 だた最悪でもない。 「偉大」というのはレーガンのような偉大な業績と偉大なレガシーを残した人間だけに授けられる形容詞である。 「最悪」というのはジミー・カーターのような人物に授けられるべき形容詞である。 そうでなければ言葉の意味が失われてしまう。 ケネディ政権を描写するとすれば、「1期目で暗殺されたため在職は短い期間となり、目だった業績は無し」くらいが適当である。 そして、そこに付け加えられるべきは「後年、人格的な欠陥が次々と明らかになった」という一文であろう。

 

Once upon a secret

http://www.amazon.com/Once-Upon-Secret-President-Aftermath/dp/1400069106/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1332682977&sr=8-1

 

JFK's intern Kennedy's 'dark side'

http://www.youtube.com/watch?v=VmngU2bzFeI&feature=related

 

 

景気回復したら増税か

  • 2012.03.24 Saturday
  • 15:56
 

やれ「増税は避けて通れない」だの「いや、景気回復が条件だ」などと、 増税派も反対派も馬鹿馬鹿しくて見ていられないような議論をしている。 景気回復を待つも何も、増税したら消費は落ち込み景気は悪くなるに決まっているのである。 財源が必要であろうが何であろうが、景気が悪くなれば税収は落ちるのである。

 

収支を均衡させなければいけない では金食い虫は何か。 社会福祉と社会を覆う様々な規制である。 社会福祉というのは国民の責任感と自立心と家族関係を破壊し、個人から自由を奪う悪のシステムである。 規制は起業精神と企業活動を阻害し見えないコストとなって国民を搾取する。 社会福祉も規制も「維持すべきもの」ではなく「撤廃すべきもの」である。 これらを維持するために増税(=国民から収奪する)するなどというのは天地が逆さまになっても理解し得ない行為である。

 

社会福祉と規制の撤廃、それとともに大減税をしなければ国家は朽ちる一方である。 国民はグータラになり企業はどんどん海外に移転するのだから就業者が減って収入が減って税収も減ってという具合に負のサイクルが加速するのは自明の理である。 これほどに簡単な理屈を理解するのに学歴も知識も不要である。 マクロ経済だのミクロ経済だの何だか知らないが、そんなの不要である。 それどころか高学歴人間ほどこの理屈が理解できないのだから、東大も京大も海外留学も全部不要の長物である。

 

社会福祉と規制の撤廃が先か減税が先か。 どちらも社会の隅々まで根をはり人々の精神構造にしみこんでいる。 撤廃するのはタップリとついた内臓脂肪を取り除くよりも難しい。 だが原理は同じである。 財源を強制的に断ち切り = 減税 = ダイエット、そして流動化を促進する = 法規制の撤廃 = エクササイズ。 これらを同時に進める、あるいはどちらか出来る方をやる。 やるかやらないかを決める。 決めたらその日からやる。 それ以外方法は無いのである。 まあそのうちに、と言っている間は何も変わらない。 エクササイズ?そんなの健康回復が先だ...いや、それよりも空腹防止だ... どんどん体は朽ちる。 一方で、やるぞ、と思って始めると最初はきつい。 しかし意思を持続して継続すれば体は順応してくる。 そのうちにだんだん健康を取り戻す。

 

単純なことである。 しかし問題はこの単純な理屈を理解し行動するかどうかである。

チップを嫌う日本人のすばらしいサービス精神

  • 2012.03.17 Saturday
  • 11:24
 

海外で最も戸惑いと不快感を覚えるのはチップである。 日本人というのはもともとチップの習慣が無いが、無いだけでなく嫌いである。 あげるのも嫌だが貰うのも嫌である。 なぜ日本人はチップが嫌いかというと、道徳に反するからである。 日本人というのは長い歴史の中で道徳意識というものが骨身にしみているのである。 チップを貰うというのは小銭をかすめるような行為である。 またチップをあげるというのは乞食に恵むのと同じ行為である。 いずれにしても、日本人になじめないのは当然である。

 

だが海外では相手はそれを期待しているし、それをあげないと「くれ」といわれることもある。 アメリカで「You must give me tip」などと言ってくる傲岸不遜なウェイトレスを見てびっくり仰天したものである。 汚れスプーンがテーブルに置いてあり、それを指摘したところ「はいはい」という態度で恐縮度合いが全然足りないと感じたのでチップをゼロにしたのである。 そうしたら支払いのときにこれである。 結局1ドルくれてやったが、「先ほどは大変失礼いたしました」と最後まで丁重な態度を取っておれば、「また来てやるか」という気になるかもしれないものを、「もう絶対にくるか」という気にさせてしまうのであるから大したものである。

 

日本でそのようなことを言おうものならどうなるか想像すらつかない。 日本人にはこのような恥知らずな行為は逆立ちしても無理である。 逆にいうと、そのようなことが自然と出来てしまう外国人というのはやはり異文化というか、我々とは別世界の生き物である。 アメリカでこのような煩わしい思いをしたくなければこじゃれたレストランなぞ行かず、ケンタッキーフライドチキンとマクドナルド、それかサービス料を最初から加算している安い定食屋に行くに限る、美味いものを食べたければ自分で腕を磨いて料理するのが一番、ということである。

 

サービス業というのは、お客さんに満足を与えることに対して料金受け取り、利益を得、生き残り、拡大する、そういう商売である。 顧客の満足の度合いはサービスそのもののレベルだけでなく、それをいかに安く提供するかにもよる。 この値段でこんな高いサービスを得た、と思えば「また次回もお願いしよう」と思うし、「悪くないが、ちょっと高いな」と思えば足が遠のく。 サービスの質 × 価格 = 満足度 = 業績なのである。 だから、「サービス良くしましたんでチップください」ということは、「商品のスペック上げといたので料金割増させてください、その分お客さんの満足度が犠牲になるのは仕方ないと思ってます」と言うようなものである。 せっかく工夫して良いサービスをしても、チップを貰えばお客さんが感じるありがたみ」が相殺されてしまうのである。

 

様々なサービス業において、日本のサービスのレベルは世界でダントツに高い。 それはなぜかと言うと、チップという変な習慣が無いからである。 収入源を、お客さんに提示した価格だけにすることで、良いサービスを提供しようとする努力や工夫がお客さんの満足に直接つながる。 そしてお客さんの満足はリピートへとつながる。 リピートは口コミとなる。 口コミは会話とネットで燎原の火のごとく広がる。 事業は拡大し、従業員の収入向上へとつながる。 同業者同士でどれだけお客さんに満足を与えられるかの競争が生まれる。 その競争によってより高いレベルのサービスが生まれる。 

 

日本のサービスに海外の人々は感動する。 当然である。 日本は世界最長の歴史を持つ国として礼儀作法とともに人を満足を与えることを究極のレベルにまで高めていったのである。 日本のサービスというのは日本文化の際骨頂と言っても良い。 文化というとノーだのカブキだのスモーだのと言う人もいるが、そんなの私は一度も見たこと無いし興味も無い。 伝統芸能と文化はイコールではなく、文化の極一部の一部である。 チップをあげない・受け取らない、というのは単なる習慣ではなくて、日本が世界に誇るべき文化なのである。 そして日本人はその知恵を世界に教えて広めていくべきなのである。

花粉症・大きな政府による犯罪

  • 2012.03.17 Saturday
  • 11:22
 

海外に住んでいて良いのは花粉症に苦しめられずにすむことである。 花粉症の苦しみは拷問に近い。 あるときは発作のように何分もくしゃみが連続し、鼻水と涙が流れ出る。 頭が朦朧とし、何をするにも集中力と能率が落ちる。 目から鼻から頭から耳から首のあたりに痒みが走る。 鼻をもぎ取りたくなる。 鼻をかみ過ぎて傷がつき、ティッシュペーパーに血がにじむ。 これは災害なのか人災なのか。 人災であれば犯罪である。

 

林野庁と林業の関わりはいろいろなブログで専門的な知識がある人々が述べているであろう。 簡単に言えば、どのような木をどのくらい植え、どのように伐採し、どのように加工し、幾らで販売するか全部林野庁が決めているのであり、森林という場所と林業という業界は政府・官僚機構によって隅々まで規制をかけられている。 市場経済が全然働いていない。 問題は林業という一部の業界だけでなく、営業、物流、金融、全ての業界において市場経済の原理が阻害されている。 だから森林や木材に関連する経済が腐る一方なのである。 

 

政府は70年代まで生長の速い杉の植林とそれ以外の木の伐採をひたすら続けてきた。 そしてその後海外品を輸入するようになると競争力不足から日本の林業は衰退し、森林は放置された。 森林は政府のコントロール下にあるため、市場経済による創意工夫と改善が全然進まない。 結果杉だらけでほったらかされた山林からは毎年もうもうたる花粉が舞い上がる。

 

家屋が洋風化して木材の需要が減ったから、海外から安くて良い木材が輸入されたから、とかいうのは枝葉末節である。 森林というのはいわば、もしくは原材料のようなものである。 原材料を技術を用いて効果的に加工すれば良い商品が生まれる。 質の悪い原材料であれば加工技術でカバーし安価でそれなりの品質の商品になる。 質の高い原材料であれば高付加価値な商品になる。 需要と供給のバランスにゆだねておけば、状況は自然とあるべき姿になっていく。 日本人はもともと品種改良が得意なの、市場経済の原理に任せれば森林の状態も木材の質もどんどん良くなる。 国内だけでなく海外へも輸出される。

 

林業が活発になれば山林は自然とあるべき姿になる。 なぜならば、活気のある経済というのは常に継続可能なものだからである。 無計画に木を伐採しすぎれば地盤が不安定になり、雨水は土壌に保持されずに流れ去ってしまう。 健康な木が育つには適度な間隔と光と栄養が必要。 同じ種類の木ばかりぎゅうぎゅうにつめたらしっかりと根っこを張ることが出来ないし、光が入ってこなければ光合成が阻害される。 常緑樹ばかりでは葉が落ちない。 落ち葉は腐って栄養となる。 だから違う種の木を織り交ぜながらある程度の間隔で植林する。 当然ながら、杉だらけの森林となろうはずがない。

 

空気というのは公共インフラであり、公共インフラの整備は政府の責任である。 政府はCO2削減という環境カルト教の妄想に兆単位で税金を投入しながら、その一方で花粉の害を放置するどころか加担している。 政府による規制とそれによる市場経済阻害という形で。 この政府の行為によって林業が衰退し、日本の国土を覆う森林が富を生まない無駄な存在と化している。 その結果その森林から飛散する花粉が多くの人々を苦しめる。 毎年花粉症になる人は増えている。 この政府による犯罪行為を告発するメディアは無い 少なくとも当ブログ以外は。

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