ナショナリズムとは

  • 2014.04.27 Sunday
  • 18:02
 

ナショナリズム(=国家主義)とは何であろうか。 

 

危険なナショナリズム...

狭量なナショナリズム...

偏狭なナショナリズム...

排他的なナショナリズム...

拡張主義的なナショナリズム...

侵略的なナショナリズム...

 

大概の場合、ナショナリズムといえば悪いイメージを想起させる形容詞とセットである。

 

この「危険で邪悪な」ナショナリズムが無くなったらどうなるのであろうか。

 

ナショナリズムとは国家への思いである。 日常の何気ない場面において生じる「日本人でよかった...」という感覚、これがナショナリズムなのである。 そのような瞬間、我々は意識せずとも国家の歴史と伝統に感謝の念を抱いているのである。

 

国家への思いとは政府への思いではない。 政府というものは国家と国民に仕える使用人であり、使い捨てオムツのようなものである。 一方、国家とは国民そして国民の歩んできた歴史であり、国民が歩んでゆく未来である。 自分の国家は特別な存在なのだと感じる心、それが「国家への思い」である。

 

ナショナリズムが「国家への思い」であるとするならば、それなしに愛国心は無いのである。 愛国心無くして国家の存続は無いのである。 日本が日本であるのは、ひとえに過去の戦争において「お国のために」戦い、死んでいった一人一人の兵士達がいたからに他ならない。 国家への思い無くして戦地に赴く人間はおるまい(傭兵は?という愚問は無視する)。 

 

国家の存続無くして自由の維持は不可能である。 国家の威信なくして国民の安全を維持するのは不可能である。 国家も国家の威信も要らぬ、と思うならば、長らく国家を持たずに生きてきたユダヤ人がいかなる辛酸をなめてきたかに思いをはせればよい。 そして1948年に古代ユダヤ王国以来初めてイスラエルという国家を持ったことで、いかに世界のユダヤ人が安全に自由を謳歌できるようになったかを想起すればよい。

 

ナショナリズムとは塩のようなものである。多すぎれば高血圧で動脈硬化を起こすが、無ければ気力は失せ、疲れ、倒れてしまう。 ナショナリズムはコレステロールのようなものである。 コレステロールは多すぎれば健康を害するが、生命の維持に不可欠である。 ナショナリズムは酸素のようなものである。 それだけではいつ引火して爆発するやもしれぬ一方、それが無くては生物は生命を維持することはできない。

 

ナショナリズム無くして国家の存続は不可能である。 国家の存続なくして自由の維持は不可能である。 ゆえに、ナショナリズムは自由の維持に不可欠である。

 

ナショナリズムとは、そういうものである。



追記:

「日本人で、エカッタなあ」と感じるのは特に海外旅行をした時、入国審査でアラブだかイランだかの人があれやこれや言われているのをしり目に「日本人だから」とサッサと通される瞬間である。 多くの国々に入国する際に日本のパスポートを所持する者がビザを要求されないのも日本国の信頼があってこそである。 旅行のみならず、ビジネスをする上でどれほどありがたいか、ということである。

 

虐殺者レーニンの生誕を全世界で祝う - アースディ2014

  • 2014.04.27 Sunday
  • 17:00
 

1921年から1923年にかけてのウクライナ飢饉にて6百万人もの命が奪われた。 ウクライナの農民から作物と食糧を奪ったのは当時の指導者、ウラジーミル・イリイチ・レーニンあった。 この飢饉はソビエト連邦、そして世界の共産主義国家で繰り返された人的災害の序章であった。

 

そのレーニンの生誕を毎年全世界で祝おうという運動がある。 アースデイである。 アースデイはG.ネルソンという極左・環境主義者の米・民主党議員が共産主義者やアナーキストを集めて1970年代に立ち上げた運動である。 ネルソンが422日をアースデイとしたのは他でもなく、その日がレーニンの誕生日だからであった。

 

アースデイ東京

http://www.earthday-tokyo.org/

 

ウェブサイトには

  • 反核!
  • 地球温暖化!(面白いことに1970年代のアースデイでは「地球寒冷化!」だった)
  • 森林破壊!
  • 生物種の絶滅!
  • 食糧問題!
  • 水資源の危機!
  • 3Rアクション(リデュース、リユーズ、リサイクル)!
  • 循環型社会!
  • ソーシャルグッド!
  • フェアトレード!
  • サステナブル(持続可能)な社会!
  • Change the World!


といったスローガンが並ぶ。 これらスローガンは我々の日常でもよく見られるようになった。 レーニンは世界を共産化しようとして暴力革命を起こし、そして失敗した。 しかしその意思は次世代そして孫、曾孫の世代へと引き継がれた。 環境主義の始祖でもあったレーニンがあの世から眺めてさぞ喜んでいることであろう。

 

割り箸やコピー用紙を沢山使うと森林が伐採されて地球上から二酸化炭素の吸収源である木が無くなってしまい、未曾有の災害をもたらす、というまことしやかな話がある。 森林資源枯渇をくとめるために森林保護や緑化がスローガンのように叫ばれる。

 

だが本当に木が少なくなっているのならば、あるいは近いうちに少なくなる予兆があるのであれば、原料としての木材の価格は高騰し、同時に割り箸やコピー用紙の値段は100円→500円→1000円→2000円→1万円と上がっていくはずである。 

 

だが割り箸もコピー用紙もトイレットペーパーもティッシュペーパーも、我々の周囲にはふんだんにある。 値段は上がるでもなく、どちらかといえば下がっている。 パルプや更に遡って木材に関わる様々な企業にとって原料が断たれるのは生命を断たれるのと同じである。

 

原材料確保は生命線である。 原材料を確保するために彼らは土地を購入し、計画的に植林し、計画的に伐採し、計画的に加工し、計画的に販売するわけである。 紙や木材を様々な製品に加工する企業は何万という従業員をかかえているし株主にも責任を負っている。 本当に原材料の入手が困難となる状況が目の前にあるのであれば、彼らの焦りようは尋常ではあるまい。 しかしそのような話は一向に聞くことは無い。 取りも直さず木々はふんだんに生い茂っている証拠である。

 

IPCC(気候変動に関する政府間パネル)や環境省といった環境主義者(共産主義の成り代わり)の巣食う組織がしがみつく「地球温暖化神話」にも関わらず、地球はいたって平穏である。 人間が地下資源を掘り出して使い、二酸化炭素を大量に排出する一方、それによって植物の光合成が活発化し、地球は自然と緑化している。 どこぞの暇人が「もっと木を植えよう!」などと頑張る必要も無く、である。 我々は豊かになり、そして地球は緑が生い茂る。 まさに神の業である。

 

神の業の恩恵を受けながらがそれを見出すことのできない虐殺者レーニンの子孫たちによる集い。 それがアースデイである。

 

 

追記:

我々は益々豊かさを享受する。 しかし一方で世界には貧困が蔓延る。 貧困の原因は先進国の豊かさでも人口増加でもなく、貧しき国における自由の無さである。

 

参考:

イスラムと近親婚、そしてその悲惨なる結果

  • 2014.04.20 Sunday
  • 17:14
 

イスラムを批判するウェブサイト、"Bare Naked Islam" www.barenakedislam.com でイスラム世界で広範囲に行われている近親婚とそれがもたらす悲劇が取り上げられている。 ここで写真や映像を紹介することもできるが、あまりにも悲惨であるため、あえて触れぬこととする。 興味があるならばユーチューブで「islam inbreeding」と検索すれば一番にヒットする動画があるので見てみればよい。 ちなみに「イスラム 近親婚」と日本語で入れても何もヒットはしない。 それだけ我が日本ではイスラムに対する認識が甘いということである。

 

パキスタンでは70%、アルジェリアで34%、バーレーンで46%、エジプトで33%(一部地域では80%)、イラクで60%、ヨルダンで64%、クウェートで64%、レバノンで42%、リビアで48%、カタールで54%、サウジアラビアで67%、スーダンで63%、シリアで40%、アラブ首長国連邦で54%、という比率で従妹同士の結婚が行われている。 http://europenews.dk/en/node/34368 より 

 

従妹同士の結婚はコーランによって許されている。 以下はコーラン原典である。

 

http://quran.com/4/23 (コーラン)

Prohibited to you [for marriage] are (結婚が禁止されているのは)

your mothers, (母親)

your daughters, (娘)

your sisters, (姉・妹)

your father's sisters, (父の姉・妹)

your mother's sisters,(母の姉・妹)

your brother's daughters, (兄弟の娘)

your sister's daughters, (娘の娘=孫娘)

your [milk] mothers who nursed you,(?)

your sisters through nursing, (?)

your wives' mothers, (嫁の母)

and your step-daughters under your guardianship [born] of your wives unto whom you have gone in. (?)

But if you have not gone in unto them, there is no sin upon you. (?)

And [also prohibited are] the wives of your sons who are from your [own] loins, (?)

and that you take [in marriage] two sisters simultaneously, except for what has already occurred. (?)

Indeed, Allah is ever Forgiving and Merciful. (アラーは寛大で慈悲深い)

 

自分が男だとして、

母の兄弟姉妹の娘、及び

父の兄弟姉妹の娘

と結婚してよい、というわけである。

 

日本は政府主導でイスラム教徒の受入体制の拡充を進めようとしている。 日本が幸福だったのは歴史的にイスラムからは遠く離れていたことである。 それをわざわざ受け入れようとは、極めて愚かであるとしかいいようがない。

 

参考:

世界の近親婚事情

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3419292/figure/Fig1/

リンカーン大統領を知る

  • 2014.04.20 Sunday
  • 01:19
 

リバタリアン界隈ではアブラハム・リンカーンを貶すのが地味に流行っているようである。 どうやらマレー・ロスバード、ルー・ロックウェル、トーマス・ディロレンゾといったアメリカの泡沫リバタリアンのリンカーン叩きが同じくリバタリアン・ルートで日本に輸入されているようである。 彼ら泡沫リバタリアンは、左翼のように言う事なす事全てが間違っている、というわけではないが、決して王道を行くことは無い。 それは彼らが単なる変人に過ぎないからである。

 

アブラハム・リンカーンはアメリカ合衆国が危機の時代を迎えた最中、国を分裂から守った偉大なリーダーである。 世界一の大国としての繁栄と威信はリンカーンの勇気と決意がなければあり得なかった。 故に保守ならずとも大多数のアメリカ人から深い尊敬をもって讃えられているのである。

 

アメリカの奴隷制度が撤廃されたのは、ひとえにリンカーンが決意を持って南北戦争を戦ったからに他ならない。 奴隷制度という最悪の制度と正面から戦い、克服した唯一の国、それがアメリカである。 世界中の人々が列をなしてアメリカに移住しようとするのはアメリカが放つ自由の光によるものである。 その光はどこからくるのか。 それは他でもなく、肌の色を基準に人間を隷属化するという自由の対極にある制度を撤廃するために、62万人という犠牲を払ってでも戦った、という歴史的事実からくるのである。 

 

生命、自由、幸福の追求 人類は神の前に平等に造られたこれがアメリカ合衆国の建国の理念である。 アメリカとは世界で唯一、理念によって建国された国である。 しかし一方で南部連合の憲法では奴隷は国民の「所有物」として位置づけられ、奴隷なしには成り立たない社会となっていた。 アメリカ建国の理念と奴隷制度とは根本から矛盾するものである。 南部連合が奴隷制度を維持するために合衆国を離脱した時、まさに国の在り方が問われていたのである。 国が存在意義を失うとき、それは国が存在理由を失い、崩壊することを意味する。 

 

合衆国建国時、そして憲法制定時の指導者達はなぜ連合国(独立した国々による緩やかな集合体)ではなく、合衆国(一個の中央政府を頭とする州政府の集合体)を築いたのか。 それは合衆国としての存在こそが独立と国内の安定を維持し、経済的繁栄をもたらすものであるからに他ならない。 南部の離脱主義者が思い描いたような分裂した国々であったならばどうなるか。 互いの争いが生じ、それぞれが勝手にヨーロッパ各国と手を組みはじめる。 ヨーロッパの歴史上、延々と続いてきた権謀術数や覇権争いがそのままアメリカ大陸に持ち込まれることになるのである。 リンカーンが恐れたのはまさにそれである。

 

アメリカはイギリスからの「離脱」によって生まれたのではない。 アメリカはイギリスの圧制への反逆と、そして革命によって生まれたのである。 合衆国憲法では革命の権利が謳われている。 だが合衆国憲法では離脱の権利は謳われていない。

 

リンカーン叩きの泡沫リバタリアンは言う。 奴隷解放の目的であれば、何も多大な人的・物的犠牲を払って戦争をする必要など無く、そのまま放っておけば自然消滅したはずであると。 もしくは奴隷を買い上げて解放してあげるだけで解決したのだと。 それをしなかったリンカーンは誇大妄想狂の独裁者なのだと。

 

奴隷制を守るために命をかけても戦おうとしたのは南部諸州であった。 奴隷制度撤廃に向けて取り組むことを公言していたリンカーンが大統領に選ばれたために彼ら南部諸州は合衆国離脱へ動き、そして合衆国(北部)に攻撃をしかけたのである。 北部が攻撃をしかけたのではなく、南部である。

 

「奴隷買い上げ・解放」案について言えば、それはまさにリンカーンが試みた事である。 しかし合衆国側であった北部の人口の少ないデラウェア州においてすら、一頭400ドルという買い上げ価格を提示したにも関わらず奴隷所持者は奴隷を政府に売り渡そうとはしなかったのである。 いわんや南部の州において所持者が大人しく奴隷を売り渡すはずがない。 ましてや政府が何としても買い取るとなれば、完全な売り手市場であり、青天井で掛け金が上がっていくはずである。 政府は破産である。 この常識的な理屈が分からないのが泡沫リバタリアンの泡沫たる所以である。

 

泡沫リバタリアンは言う。 ”独裁者”リンカーンは人身保護令状(Habeas Corpus)を憲法に反して独断で停止することで国民から言論の自由や行動の自由を奪い、戦争に賛成しないだけで市民やジャーナリスト達を次々に捕えて投獄したと。 民主党のクレメント・ヴァランディガム議員は「反戦を唱えただけで」捕えられたと。

 

当時は非戦闘員として敵対する南部諸州のために物資を調達したり、スパイを働いたり、破壊活動を行ったりする者達がいたのである。 北部諸州やカナダをも含む地域において組織的な扇動行為や治安妨害行為が行われていたのである。 ヴァランディガムについて言えば、彼は北部のオハイオ州で反合衆国のアジ演説をぶったりカナダへ行って暴力的な治安妨害行動を先導したのである。 日本の大東亜戦争時に敵と通じた共産主義者のようなものでる。 リンカーンは政治犯の扱いには慎重であり、ヴァランディガムは投獄された後、間もなく釈放されている。

 

リンカーンは人身保護令(Habeas Corpus)を停止するにおいて議会に諮らなかった。 合衆国憲法、第19節に「人身保護令は内乱や侵略の場合以外には停止されるべからず」とある。 逆に言えば、南北戦争のような国家危機においては停止してもよいのである。 だが、この憲法第1条というのは「議会」の条項である。 ということは、停止する権限は議会にあるのであり、大統領ではない、ということで泡沫リバタリアンは鬼の首を取ったつもりでいるようである。

 

これが泡沫リバタリアンの泡沫たる所以なのであるが、憲法というものは文字ヅラだけで解釈してはならないのである。 憲法解釈にはOriginalismというのがある。 その条項を書いた人々が意図したように解釈をするべきだとする考え方である。 Originalismを放棄すれば、憲法などいくらでも拡大解釈可能である。

 

この人身保護令については、実は「停止する権限が誰にあるのか」は明記されていない。

 

原文はこうである。

 

The privilege of the writ of habeas corpus shall not be suspended, unless when in cases of rebellion or invasion the public safety may require it.

 

誰が、とは言っていない。 受動態である。 以下「追記」に記載するが、憲法制定当時は「議会は」と明確に主語を入れるべし、という意見もあったが、最終的には議会が停止すべき場合もあれば大統領が停止すべき場合もあろう、ということであえて主語を入れず、となったのである。 憲法云々を言う場合には、このような根源的な議論が必要なのであるが、泡沫リバタリアンには無理であろう。

 

泡沫リバタリアンは言う。 南部は自由貿易と自由な市場経済を求めていたのであるが、それに対して北部側はモリル関税法という法案で関税を引き上げを行うことでイギリスと盛んに貿易をしていた南部を経済的に困窮させ、それが戦争の引き金になったのだと。 

 

当時のアメリカが保護政策を推進していたのは事実である。 この関税法はリンカーンが就任後に施行したものであるが、議会を通過したのは前任者であるジェームズ・ブキャナン大統領(民主党)の時代である。 そして、議会を通過したのは18612月であり(リンカーン就任前に)南部諸州が186012月に連邦を離脱した後である。 南部諸州が離脱せず、議会に議員が残っておればこの法案は通過しなかったはずなのである。 従って、当関税法は戦争の原因ではなく、南部諸州離脱の結果である。

 

泡沫リバタリアンは言う。 リンカーンが戦争を遂行したのは実は奴隷解放のためではなく、誇大妄想とナショナリズムのためであると。 「この戦争における私の至上の目的は連邦を救うことにある。 奴隷制度を救うことでも破壊することでもない。 もし奴隷を一人も解放せずに連邦を救うことができるならば、私はそうするだろう」というリンカーンが友人に当てた手紙の言葉をとらえ、鬼の首をとったつもりでいるわけである。

 

リンカーンは手紙の中でこう続けたのである。 「私は、全ての人間は自由であるべきである、という既に一般に知られている私の希望について言及するつもりはない」と。 リンカーンは大統領であり、独裁者ではなかった。 大統領の務めは合衆国を守ることであって、専制君主のように「誰々を即刻開放せよ」だの「誰々を即刻捕えよ」と命じることではなかった。 冒頭に述べたように、「合衆国の維持」こそが独立と自由の基礎だということをリンカーンは理解していたのである。

 

泡沫リバタリアンには理解が及ばぬ偉大さを持った指導者、それがリンカーン大統領だったのである。

 

 

参考:

Lincoln Defended

By Rich Lowry

http://www.nationalreview.com/article/350144/lincoln-defended-rich-lowry/page/0/2

 

Debate continues over 'The Real Lincoln'

By Richard Ferrier & Geoff Metcalf

http://www.wnd.com/2002/04/13687/

 

Abraham Lincoln or the Progressives: Who was the real father of big government?

By Allen C. Guelzo

http://www.heritage.org/research/reports/2012/02/abraham-lincoln-was-not-the-father-of-big-government

 

Habeas Corpus条項の制定時の状況について:

One of the most obvious ambiguities in the Habeas Corpus Clause is the absence of an affirmative grant of the right to suspend habeas corpus. Written in the negative, the clause only described the conditions under which it could be suspended. While controversial during the ratification debate, it has been generally accepted that a right to suspend the writ is implied in the language. The next ambiguity arises from the fact that the clause does not affirmatively state who can suspend the writ. Originally, Charles Pinckney proposed the clause with the words "shall not be suspended by the Legislature." This reference to Congress was dropped in the later debate, allowing some to argue that either Congress or the President could suspend habeas corpus. However, it is notable that the Committee of Style moved the clause from Article III (dealing with the judicial branch) to Article I (dealing with the legislative branch), suggesting that suspension was viewed as a legislative power. Later, President Abraham Lincoln's unilateral suspension of the writ was met with such political and judicial opposition until he obtained congressional authorization. See Ex parte Merryman (1861).

http://www.heritage.org/constitution/#!/articles/1/essays/61/habeas-corpus

自由で勝つ

  • 2014.04.13 Sunday
  • 22:04
 

自由で勝つ... ?  自由は勝つ、じゃないの?

 

そうではない。 自由で勝つ、である。 こういう発想が今ほど必要な時はないのである。

 

我々は中国、ロシア、北朝鮮のように周辺のあからさまに敵対的な国々に対してはもちろんのこと、韓国のような日和見主義(事大主義)的な国に対しても、自由度の競争において勝たなければならない。 それはなぜかというと、自由度とはすなわち経済発展であり、経済発展とはすなわち国力であり、国力とはすなわち国の威信であり、国の威信とはすなわち抑止力だからである。

 

自由でソ連に勝ったのはロナルド・レーガンである。 レーガンはソ連に対して突撃攻撃をしかけたわけでもミサイル攻撃を行ったわけでもない。 レーガンは減税をしつつ規制を撤廃し、国民経済を生き返らせて富を爆発的に増大させた。 その富の一部を軍備増強にまわし、世界最強の軍事力を確立した。 通常兵器を拡充させるだけでなくSDIによってソ連の核兵器を無力化させた。 規制撤廃によってエネルギー開発を推進させ、原油や天然ガスの価格を引き下げた。

 

ソ連経済はすっかり疲弊しており、何もしなくてもソ連は自滅したはずだというのは嘘である。 北朝鮮を見るがよい。 あの国は金日成が若きころから既に疲弊していたが、未だに崩壊していない。 恐怖を基礎とする最悪の不道徳国家が実によく長続きするのである。 ソ連が売りにできたのは(今のロシアもだが)天然資源だけである。 彼らには革新性も創造性も勤労の精神も無い。 土を掘って出てきたものをそのまま売るだけであるから何の付加価値も無い。 天然資源の価格が上がれば潤うが、下がれば収入が断たれる。

 

レーガンは天然資源の価格を引き下げることでソ連の収入減を断つ一方で多額のカネがかかる軍拡競争を仕掛けてソ連を徹底的に追い詰めた。 ソ連は金が続かなくなって崩壊したのである。 ナポレオンやヒトラーがソ連(ロシア)と直接戦火を交え、奥深い国土に侵攻して泥沼にはまり、最終的には敗北を喫したのとあまりにも対照的である。

 

ただ、残念ながらレーガン後はこの政策は引き継がれず、再び原油・天然ガスの価格は高騰し、エリツィン大統領の時代には崩壊状態であったロシア経済はプーチン政権に入って天然資源の収入を後ろ盾にして復活を果たした。 そして今、ロシアの天然資源はヨーロッパ各国にパイプラインで供給されるようになり、ロシアがバルブをひねればヨーロッパが稼働を停止してしまうまでに至った。 彼らはロシアを恐れるあまりクリミア半島におけるロシアの横暴に対して声を上げることすらできずにいる。 一方日本は愚かにも原発を停止させ、石油・天然ガスをロシアから購入することを選択し、円安とも相まって企業や家庭の収支を圧迫するという状況を許している。

 

アメリカ・保守の良心である元上院議員、ジム・デミント氏が率いるヘリテイジ財団というシンクタンクがある。  ヘリテイジ財団は毎年世界各国の経済自由度を行政の透明性、規制の多い少ない、政府支出の大小、個人財産の保護、労働市場の柔軟性、投資の自由、といった複数の角度から分析し、ランキングして公開している。 トップは香港、次にシンガポール、そしてニュージーランド、オーストラリアが続く。 日本を脅かす中国やロシアといった敵性国家、そしてインドネシア、マレーシア、ベトナム、カンボジア、ミャンマーなど、日本企業の投資先(日本国内の雇用が移転する先)となっている新興国家は「かなり非自由」に分類されている。 日本は25位である。 一応、「かなり自由」な部類である。 しかしヘリテイジ財団は「過去20年、日本の自由度はずっと停滞したままであり、3ポイント低下している」と、辛辣な評価を下している。

 

日本は戦後、比較的自由な経済環境のなかで発展を謳歌したが、その間に自由の重要さが認識されたことは一度も無かった。 バブル期にジュリアナ東京的な軽薄な放縦さが賞賛されただけであり、自由とは何かが真剣に議論されたのは皆無である。 発展し、成長し(高度経済成長)、儲ける喜びを感じ(バブル期)、そしてドン底に叩き付けられ(バブル崩壊)、それ以来ひねくれてクサッたまま(失われた20年)である。 「むやみに成長を求める時代は終わった」「これからは清貧の思想だ」「我欲こそ諸悪の根源だ」などという敗北的台詞が呟かれるだけで自由は一度も顧みられることが無かった。 公的社会福祉なる崩壊したフィクションにしがみつき、消費増税までして国民の富を食いつぶす日々...不良少年から一気にボケ老人と化してしまった悲しい姿である。

 

ある程度発展した国は、自由度をどんどん上げていかなければ落伍するのみである。 大切なのは軍事力の競争以上に自由度の競争である。 自由度の競争にまければ経済的に停滞する。 経済的に停滞すれば軍事予算も削られるのである。 またはこう考えることもできる。 軍事が弱ければ自国の経済利益を敵対的な諸外国に奪われる(尖閣諸島の地下資源を中国に奪われている現状を見れば言うまでもない)。 当然自由度は制限される。 自国の自由度が制限されれば、企業は(自由度はかなり下がるものの)よりコストの安い諸外国へ生き残りをかけて移転せざるを得ない。 企業はそれまで長年勤めていた人々を解雇して工場を閉鎖し、中国や東南アジアに巨額の投資をして工場を設立し、現地で工員を雇う。 その企業と取引していた納品業者も同様に生き残りをかけてついていく。 モノづくりもサービスも、長年の経験で培われたノウハウはいとも簡単に海外に流出し、富が蒸発してしまった日本に残るのは社会福祉を求める虚ろな人々だけ...

 

日本は戦わずして敗北への道を突き進んでいる。 このままでいけば、今日のウクライナは明日の日本である。 日本は、自由を見出さなかったがために非自由な敵対国家に負ける、という屈辱を受けることになろう。 アベノミクス(インフレを起こして人為的にデフレを脱却すれば人の消費活動が活発化して企業投資が増え、経済が活発化するだろう、という愚かな政策)というまやかしに酔っているうちに、危機は近づいている。

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