地球温暖化教のマスコットと化したホッキョクグマ
- 2014.11.28 Friday
- 00:57
このつぶらな瞳の可愛らしいホッキョクグマが温暖化によって絶滅の危機に晒されている、というまことしやかな教えが説かれている。 我々人類の活動が発する二酸化炭素によって地球の気温が今後数十年から百年の間に加速度的に上昇し、極地の氷が溶け、ホッキョクグマは住む場所を失い、絶滅するのだそうだ。 それを防ぐため、我々人類は犠牲を払って生活を変え、あらゆる活動を縮小しなければならない…
最近、カナダ発の面白い映像を見つけた。
ホッキョクグマの生態の権威とされるアルバータ大学のアンドリュー・デローシエによると、ホッキョクグマはあと数年で絶滅するらしい。 だが一方、同様にホッキョクグマを長年研究している生物学者のミッチ・テイラーによると、ホッキョクグマの数は減るどころか逆に増えており、絶滅の兆候すらないらしい。 定期的に捕獲して調べているが、健康状態はすこぶる良好であるという。 そしてホッキョクグマの狩りで生計を立てて生活しているヌナブト準州のイヌイット、ジョニー・マイク氏によれば、ホッキョクグマの数は全然問題ではないという。 当たり前のことであるが、ホッキョクグマが絶滅して真っ先に被害をこうむるのは彼らイヌイットである。 彼らが「全然問題ない」と断言しているのであるから、かなりの信ぴょう性があると考えてよい。
生物学者、ミッチ・テイラーは以前研究グループに属していたが、ホッキョクグマ絶滅説に異を唱えた瞬間、「そんな間違った説を流布する者は破門だ」ということで、グループリーダーであったアンドリュー・デローシエに追放されてしまったのだという。
レポーターがミッチ・テイラーを排除したデローシエに対して質問する。 「データを見ると、ホッキョクグマの数は実際には増えていますよね」 「…まあね」 「…と、いうことは? 彼らが近々絶滅するっていう話とこの事実をどう考えたらいいんでしょうか…」 「…まあ… いろいろな政策のおかげで一時的には増えてはいますワな。 でも、今の流れから言えば、絶対に近々危機に晒されますよ」 「…あの…もしかすると、絶滅の危機は無いかも、という考えが受け入れられる余地は、ないですか?」 「ないね。 結論は出ているから」
教条主義的環境主義者というのはユーモアも許容の心も持ち合わせない頑迷な人々である。 彼らにしてみれば、教団が奉るマスコットであるホッキョクグマの「絶滅ステータス」を脅かす者は許せないのであろう。
ホッキョクグマの研究を行っているPolarBearScience.comによると、2010年にはやや全体的に減少が見られたものの、2013年から2014年には増加に転じているのが分かる。 ホッキョクグマは19の亜集団に分類されるが、そのほとんどが安定した頭数を維持するか増加している。
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データの豊富なカナダの状況を抜粋
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アメリカのリバタリアン/保守のシンクタンクであるハートランド研究所(Heartland Institute)は気象変動についての研究成果を積み上げている。
- ホッキョクグマ(白熊)は40万年から2百万年も以前に熊(ブラウンベアー)から変化したもの。 13万年前のホッキョクグマの化石が発見されている。 ホッキョクグマは、最終間氷期(13.1万年前〜11.6万年前、気温が現在よりも約8℃±4℃高く、現在よりも北極の氷が少なかったといわれる)や急激な気象変化を立派に生き延びている。
- 得られるデータによると、1950〜60年代は5,000〜10,000頭だったのに対し、2005年には20,000〜25,000頭に増加している。 70年代に締結された国際的な狩猟協定の影響もあり、ホッキョクグマの頭数は増えていることが大多数の科学者の間で一致している。
- ホッキョクグマは陸生動物であるが、優れた水泳能力を持っており、氷の面積が減少することや水中を泳ぐことによるマイナスの影響は全く論証されていない。
温暖化教徒たちよ、安心したまえ。 共産主義者たちよ、諦めろ。 一般市民たちよ、喜べ。
ホッキョクグマも地球も安泰である。
参考:
Are Polar Bears Really Disappearing?
Some say they're on the edge of extinction—but locals see a very different reality on the ground 記事
アル・ゴア 「不都合な真実」でホッキョクグマが「氷が少ないために」溺れるシーンがあるが、これはねつ造であったことがばれている。 これはもともと2006年にある科学雑誌に掲載された記事であるが、これを書いた科学者は嘘を書いたことで早期退職に追い込まれている。 熊は氷が足りなくて溺れたのではなく、突然の嵐で波にのまれたためであると判明している。 Human Eventsの記事