共和党 ディベート 3回目

  • 2015.10.31 Saturday
  • 19:05

ディベート(討論会)というのは候補者同士がお互いの政策や立場を競い合う場であると思っていた。だが今回の討論会によって主催者(メディア)の目的が明確になった。

主催者は左翼リベラルのメディアである。彼らの目的は視聴者に情報と選択の機会を与えることではない。彼らの主目的は共和党の候補者、特に保守の候補者を貶めることにある。そして政策に無関係な「エサ」を放り投げて候補者同士で言い争いをさせることによっていかに共和党員が「下卑た人間達であるか」を印象付けることにある。

今回行われた3回目のディベート(映像)において特筆すべきは次の3点である。

 
  1. メディア対保守の構図が鮮明化(メディアは保守の敵である)
  2. ジェブ・ブッシュの凋落
  3. マーコ・ルビオの上昇

今回のディベートの主催はCNBCというビジネス系のテレビ局であるが3名の司会者が左翼であることは明らかである。彼らの発する質問は悪意に満ちたものであった。

まず最初の質問が「あなたの最大の弱みは何ですか?」。国家のリーダーを選ぼうとしているなかで「弱み」とは。人間だれしも弱みがある。だが人々が知りたいのは強みである。そして弱みは自然と露呈されるものである。まともに答えたら馬鹿に見えること必至である。また敵である民主党に徹底的に利用されること必至である。これにはクリスティーが上手く答えていた。「弱みはこっち(共和党)じゃなくてあっち(民主党)でしょ。なんたって社会主義者と孤立主義者と悲観主義者しかいないんだから。誰が誰だか分からんわ」と。

このくだらない質問への答えが一巡すると、ドナルド・トランプに対しての「質問」が飛び出す。

「トランプさん。貴方の経済政策はコミックですか?」(09:30)

形式としては「はい」か「いいえ」で答える質問である。だがこの質問にいずれで答えようが間抜けに見えることは間違いない。だがさすが百戦錬磨の社長らしくガツンと返していた。

マーコ・ルビオに対して「貴方は選挙運動を一生懸命やっていますが議会の出席はいまいちですね。○○新聞は貴方は辞任すべきだとまで言っています。貴方は自分の仕事が嫌いですか?」(21:45)

ルビオはこの「質問」を予期してしっかり予習してあったのであろう。その新聞がルビオよりも議会欠席が多い民主党候補を公式に支持した事実を引き合いに出してマシンガンのようにカウンターを撃つ。愚問を発した司会者の完敗である。

だが愚かにもそこで空気を読まずに首を突っ込んだのがジェブ・ブッシュである。「でもルビオさん。選ばれたんだから、ちゃんと議会に出席しないと。でないなら辞めるべきでしょ」。

ルビオはこれに対してまたもや予習の成果を出した。

「ジョン・マケインから『ルビオを叩け』と入れ知恵されたようですね。貴方がマケイン(欠席が多かった)の出席率を問題にしたことを聞いたことが無い。(大きな拍手)私はブッシュ対抗戦を戦っているわけじゃありません。私は大統領選を戦っているのです(拍手と大歓声)」

この瞬間ルビオは上昇し、ブッシュは落ちた。「ブッシュは”隣のブロックまでフッ飛ばされた”」とのツイートが流れた。それはこのやり取りの後のブッシュの「落ちた表情」に如実に表れていた。

次の山場はクルーズへの「質問」(30:00)。「貴方はまた政府をシャットダウンさせようとしていますが、貴方は問題解決をするつもりが無いのですか?」

クルーズはこの誘導「質問」を無視して答える。

「まずひとつ言っておきたい。これまでに発せられた”質問”こそが、なぜ人々がメディアを信用できないかの理由です」(歓声)。

「トランプさん、貴方の政策はコミックですか?カーソンさん、算数できますか?ケイシッチさん、横の二人を愚弄しませんか?ルビオさん、辞めたらどうですか?ブッシュさん、なぜ人気下降してるんですか?・・・ そんな質問ばかりしているが、中身のある議論をする気は無いのですか?」(割れんばかりの大歓声)

「それと比べて民主党のディベートでの質問はどうか・・・」(歓声)

司会者「質問に答える気はあるのか無いのか、どっちなんです?後30秒ですよ」

「ここに居並んだ共和党候補達は民主党候補の誰よりも構想を持ち、経験を持ち、知恵を持っているのです。民主党候補の争いはボルシェビキとメンシェビキの争いに他ならないのです」(歓声)

「はい、時間終了です」

「では質問に答えましょう。財政の件ですね」

「いえいえ、もう持ち時間終了です」

「ちょっと待った。私の答えに興味があるのか無いのか?」

「次行きます、次行きます!次です次!!」

メディアの正体が暴露された瞬間である。ここでディベートの流れが変わった。ブレない戦う保守、テッド・クルーズの面目躍如である。

一人一人の持ち時間は短く、彼らの政策をじっくり知るには全くもって不向きである。話題も次から次へと移るため、候補者と候補者が立場の違いを鮮明にして政策を戦わせることも出来ない。だがその中にあっても候補者は機会を有効に使って重要な主張を発信した。

クルーズ、社会保険制度について(38:50)
既に掛け金を支払ってきた老いた人々に対しては年金支給義務を履行しなければならない。だが若い世代の人々に対してはこの不可能なシステムから却する道を与えなければならない。

フィオリーナ、社会主義について(48:50)
政府がまず問題を引き起こし、そして政府がその問題を”解決する”ために介入する・・・それが社会主義の始まりです。だから我々は政府を縮小しなければならないのです。

クルーズ、女性の活躍について(54:50)
(女性にも機会均等が保障されるべきではないか、との質問に対し)
政府による管理を強めようとする一方の民主党の政策がもたらしたのは女性の働く職場の減少と女性の失業。大きな政府政策で一番潤うのが大企業とロビイスト。逆に一番痛手をこうむるのは零細企業と働く女性達。※安倍さん、よく聞いとけ。

ルビオ、ヒラリー・クリントンについて(1:04:00)
メディアはヒラリーがベンガジ事件公聴会を「果敢に乗り切った」ように報道している。事実は逆で、ヒラリーが殉職者の家族を目の前にして嘘をつきまくっていたのだ。しかしメディアはそれを懸命に隠そうとしている。(大歓声)

クルーズ、金融政策について(1:05:10)
ウォール街の金持ちは儲けているが、一般の人々は物価高に苦しんでいる。その原因の一つは際限なき金融緩和政策にある。中央銀行は我々の経済を攪乱するのを止め、通貨の安定にのみ注力しなければならない。金との関連付けが理想だ。※バズーカ砲黒田、よく聞いとけ。

ポール、金融政策について(1:06:50)
中央銀行は様々な問題を引き起こしている。住宅バブル危機の発生も中央銀行によるところが大きい。金利決定権を中央銀行からはく奪すべきである。金利は「お金の値段」であり、市場が決めるべきものである。我々はいかなる価格統制も行うべきではない。

カーソン、規制について(1:08:40)
政府による規制とは企業にとってのコストなのです。政府が企業のコストを増大させれば、それは結果として中間所得層を苦しめることになります。全ての金持ちから富を没収したところで、財政赤字は微減すらしないのです。※安倍さん、よく聞いとけ。

ポール、税制について(1:15:00)
所得税だけでなく、給与税(Payroll Tax)も減税する。経済への波及効果はあらゆる階層へと及ぶはずである。

クルーズ、税制について(1:15:44)
給与税、相続税、法人税を全廃し、10%のフラット税を導入する。はがき一枚で済むように確定申告を簡素化する。そして国税庁を撤廃する。(歓声)

トランプ、銃保持について(1:20:30)
頭のおかしい奴らは「ガン・フリー・ゾーン(銃持ち込み禁止区域)」を狙うのだ。銃乱射事件は全部これが当てはまる。軍の基地も同じだ。素晴らしい軍人たちが銃携帯禁止の犠牲になっている。これは悲劇だ。

クリスティー、警官について(1:23:46)
(昨今の反警察運動に関連し)大統領の第一の任務は国民の安全と治安を守ることだ。だが大統領は反警察気運を誘導する。私が大統領になったら警察官に真っ先に言いたい。私はあなた方を応援すると。(大歓声)

クルーズ、締めの言葉(1:45:00)
大統領を選ぶうえで最も大切なのは、人々のために民主党に対してだけでなく、共和党に対しても戦ってきたのは誰かということである。オバマケアに対して戦ったのは誰か、不法移民合法化に対して戦ったのは誰か、全米家族計画連盟(中絶胎児の臓器売買が明るみになった)への公的資金投入と戦ったのは誰か。キューバの独裁から逃れた父を持つ私にとって、自由は特別な意味がある。私は常に戦う準備がある。

敵対的な司会者と対峙しながらも共和党候補はおおむね善戦したといえる。まだまだ先は長い。ある候補者は振り落とされ、その候補者の支持者が残存候補者に移る。更に長期戦は続く。次回に期待である。


追記:
「保守」と「左翼」の定義も一般理解も極めて曖昧模糊としている日本。安倍政権の大きな政府政策を左翼民主党が「新自由主義」と批判する日本。左翼的政策を連発する安倍政権が保守とされる日本。ナチスの経済・社会政策を褒め称える自称保守の跋扈する日本。日本の終わりなき凋落はこの哲学的混乱によるところが大きい。閉じこもっているだけでは世界が見えない。世界を見て、自分を鏡に映して見れば見えてくるものもある。だからこそ、この米・大統領選挙の動向を注視することが重要なのである。

"It IS about Islam"読了

  • 2015.10.26 Monday
  • 00:49



It IS about Islam: Exposing the Truth About ISIS, Al Qaeda, Iran, and the Caliphate

それはイスラム - イスラム国、アルカイダ、イランそしてイスラム帝国の真実

今、言論の自由が風前の灯である。

本書の著者、グレン・ベックには共著者がいる。だが共著者は名前を出すことを拒んだ。なぜか。身に危険が及ぶからである。グレン・ベックとその家族には脅迫状が送られており、常に警備が身辺の警護に当たっている。

本書は反イスラムのプロパガンダではない。本書は事実に基づいた警告である。事実を突き止めるために当たるべきは原典である。本書は原典であるコーランを徹底して分析する。故に「危険な書」なのである。

イスラムは平和の宗教・・・ 為政者やメディアはこの幻想を我々に植え付けてきた。その間に9.11で飛行機が突っ込み、ロンドンやマドリッドで爆破テロが起き、ムンバイで同時多発テロが起き、ボストンマラソンで爆破テロが起き、ISISが台頭して残虐の限りを尽くし、イランは核兵器開発に邁進している。

本書は、イスラムに対する我々の幻想を取り払い、今日の自由世界を脅かすイスラム原理主義という現実を直視することを助けるために書かれた。幸いにもイスラムの脅威にそれほど晒されずに来た日本であるが、レストランのメニュー変更や礼拝所設置等、我々の社会を「イスラム・フレンドリー」に変えようという無防備で無知で危険な風潮が見られる今日、日本人にとっても必読の書である。

人を抑えつけて頭をつかんでナイフで首を斬る。檻に人を入れて下からガソリンで火をつけて生きたまま焼き殺す。檻に人を入れて水に沈めて溺死させる。首に爆薬を入れた縄を巻き付けて爆発させて吹っ飛ばす。そしてそれらを高度なプロダクションのビデオに撮影して世界に流す。なぜISIS(イスラム国)はこれほどまでに残虐なのか。

本書はその残虐性の起源がコーランにあることを解明する。そして彼らの動機を説明する。

イスラム原理主義者は貧しいからテロを行うのではない。ウサマ・ビン・ラディンは大富豪の息子である。その他の9.11のテロリストも金持ちの子息である(だから米国に留学できる)。多くのイスラム・テロリストは上流社会の出身である。第三世界における上流というのは我々庶民から見たら王族並みである。

また、イスラム原理主義者は我々の存在や行いに対する”怒り”からテロを行うのではない。イスラムでは世俗的な感情である怒りを動機にしてジハード(聖戦)を戦うことを明確に禁じている。彼らがテロを行うのは他でもなく、アラーの名において人を殺すことを推奨し、それによって死後に天国で処女に迎えられることを教える思想に突き動かされているからである。故に彼らをなだめることはできない。彼らに金銭や仕事を与えて懐柔することもできない。出来るのは彼らテロリストを殲滅することだけである。

本書は「アルカイダの20年計画」を説明する。この計画はアルカイダの指導者、アル・ザカウィ(既に死亡)に近いとされるヨルダンのジャーナリストが著書に記したものである。その計画には7つの段階がある。

第1段階はイスラム世界の目覚め。大規模なテロによって世界を驚愕させ、大敵であるアメリカを戦争に引きずり込む。9.11、そしてその後のアフガニスタン・イラク戦争がこれに相当する。第2段階はその戦争を泥沼化させること。アメリカが撤退した後のイラクはもはや内戦状態である。アフガニスタンも危うい。第3段階はアラブ・イスラム世界における民衆蜂起。「アラブの春」がこれに当たる。第4段階はこれらアラブ世界における世俗的政府の崩壊。リビアのカダフィ、エジプトのムバラクといったそれまでイスラム原理主義を抑えてきた世俗派は引きずり降ろされ、その後イスラム原理主義者が権力を握った。第5段階はイスラム帝国の設立。まさにISIS(イスラム国)がこれに当たる。指導者のバグダディはカリフの地位に就いたばかりである。

そして第6段階は自由世界との全面対決であり、第7段階はイスラムの勝利である。2015年現在、計画は第5段階まで順調に進捗している。これはどこかの無名な人間が無名な本に書いた出鱈目ではない。我々が目にしている現実である。

ISIS(イスラム国)はイスラムではない。彼らテロリストはイスラム教徒ではない。これら野蛮人はイスラムとは何の関係も無い。彼らは勝手にイスラムを名乗っているだけである。このような残虐行為はイスラムでは禁じられている。彼らはイスラムの教義に反している。

そんな「お利口さん」なことをいう政治家やメディアは多い。ソーシャル・ネットワーク界にも多くみられる。

そういう彼らもコーランを引用する。

だがコーランには融和的なメッカ啓示(先に書かれた)と敵対的・攻撃的なメディナ啓示(後で書かれた)とがある。コーランには決まりがある。それは、先に書かれた内容と後に書かれた内容で矛盾がある場合は後に書かれた方が前に書いてあることに優先する、という決まりである。

例えば異教徒に対してはこんな記述がある。

日本ムスリム協会発行 「日亜対訳・注解 聖クルアーン(第6刷)」より

コーラン 2:256
『宗教には強制があってはならない。正に正しい道は迷誤から明らかに(分別)されている。それで邪神を退けてアッラーを信仰する者は、決して壊れることのない、堅固な取っ手を握った者である。アッラーは全聴にして全知であられる』

素晴らしいではないか。信教は自由意志に任せられるべきであると。

だが、コーラン 3:85ではやや雰囲気が変わってくる。

『イスラーム以外の教えを追求する者は、決して受け入れられない。また来世においては、これらの者は失敗者の類である』

「失敗者」と言っているだけではないか。大したことないではないか。まあ、確かに。

だが、次に来るコーラン5.33はまたやや雰囲気が異なる。

『アッラーとその使徒に対して戦い、または地上を攪乱して歩く者の応報は、殺されるか、または十字架につけられるか、あるいは手足を互い違いに切断されるか、または国土から追放される外はない。これらはかれらにとっては現世での屈辱であり、更に来世において厳しい懲罰がある』

だんだんと怖くなってきたぞ。

コーラン5.51及び5.60

『あなたがた信仰する者よ、ユダヤ人やキリスト教徒を、仲間としてはならない。かれらは互いに友である。あなたがたの中誰でも、かれらを仲間とする者は、かれらの同類である。アッラーは決して不義の民を御導きになられない』

『言ってやるがいい。「アッラーの御許の応報で、それよりも悪いものを、あなたがたに告げようか。それはアッラーが見放した者、御怒りを被むった者、サルまたはブタとされた者、そして邪神に仕える者、かれらは、最悪の境地におり、(正しい)道から遠く迷い去った者たちである」』

サルとブタ・・・ これはイランの最高指導者がイスラエル人を形容した表現である。

コーラン9.29

『アッラーも、終末の日をも信じない者たちと戦え。またアッラーと使徒から、禁じられたことを守らず、啓典を受けていながら真理の教えを認めない者たちには、かれらが進んで税〔ジズヤ〕を納め、屈服するまで戦え

これがイスラムの教えである。原典に当たることである。

イスラム教がユダヤ教ともキリスト教とも異なる大きな点は、ユダヤ・キリスト教が道徳規範の源泉であるのに対し、イスラム教は道徳規範にとどまらず、行政や人々の生活の細かな部分をも規定する法律でもあるということである。

例えば、コーランでは男女の関係を規定する。偉大な宗教であるイスラム教は男女平等を教える。

コーラン3.195
『主はかれら(の祈り)を聞き入れられ、(仰せられた)。「本当にわれは、あなたがたの誰の働いた働きもむだにしないであろう。男でも女でも、あなたがたは互いに同士である』

しかし・・・

コーラン4.3 一夫多妻について
『あなたがたがもし孤児に対し、公正にしてやれそうにもないならば、あなたがたがよいと思う2人、3人または4人の女を娶れ。だが公平にしてやれそうにもないならば、只1人だけ(娶るか)、またはあなたがたの右手が所有する者(奴隷の女)で我慢しておきなさい。このことは不公正を避けるため、もっとも公正である』

コーラン4.11 女性の相続について
『アッラーはあなたがたの子女に就いてこう命じられる。男児には、女児の2人分と同額。もし女児のみ2人以上のときは遺産の3分の2を受ける。もし女児一人の時は、2分の1を受ける。またその両親は、かれに遺児のある場合、それぞれ遺産の6分の1を受ける。もし遺児がなく、両親がその相続者である場合は、母親はその3分の1を受ける。またもしかれに兄弟がある場合は、母親は6分の1を受ける。(いずれの場合も)その遺言したものと、債務を清算した残り(の分配)である。あなたがたは自分の父母と自分の子女との、どちらがあなたがたにとって、より益があるかを知らない。(これは)アッラーの掟である。本当にアッラーは全知にして英明であられる』

コーラン2:282 女性の訴訟について
あなたがたの仲間から、2名の証人をたてなさい。2名の男がいない場合は、証人としてあなたがたが認めた、1名の男と2名の女をたてる。もし女の1人が間違っても、他の女がかの女を正すことが出来よう』

2.228  離婚と復縁について
『離婚された女は、独身のままで3度の月経を待たねばならない。またもしもかの女らが、アッラーと最後の日を信じるならば、アッラーが胎内に創られたものを、隠すのは合法ではない。(この場合)夫たちがもし和解を望み、その期間内にかの女らを復縁させるならば、より権利がある。女は、公平な状態の下に、かれらに対して対等の権利をもつ。だが男は、女よりも一段上位である。誠にアッラーは偉力ならびなく英明であられる』

夫は妻をいつでも離縁でき、夫が「やっぱり戻すか」と思えば妻は文句を言わずに応じなければならない。男は女より上である。アラーは偉大なり・・・

多くのイスラム教徒は善良である。多くのイスラム教徒は”テロ行為”とは無関係である。それは事実である。だが本書ではその事実には「別の側面」があることを説明する。

 
  • エジプト人の5分の1はアルカイダに共感を覚えることを表明。
  • 2億人以上もの人口を持つ世界最大の”穏健な”イスラム教国、インドネシアでは23%もの人々がアルカイダを指示。
  • ”開明的な”イスラム教国、トルコでは15%もの人々が自爆テロを肯定し、50%もの人々がイスラム原理主義は問題とは感じないと回答。

イスラム教徒=テロリストではない。だがテロリストはイスラムから出てくる。それはこのような背景があるからである。

我々が接するイスラム教徒は大変親切で善良な人々が多い。恐らく多くの人々が実際に親切で善良なのであろう。だが、そこにも「別の側面」がある。

コーラン3.28
『信者たちは、信者を差し置いて不信心な者を親密な友としてはならない。これをあえてする者は、アッラーから(の助け)は全くないであろう。だがかれらが(不信者)から(の危害を)恐れて、その身を守る場合は別である』

これは”タキヤ”と呼ばれる行いである。タキヤとは欺瞞の奨励である。

イスラム教徒は少数派である間は大人しい。だが一定の割合を占めるようになると段々声が大きくなる。そして多数派になると高圧的になる。タキヤは異教徒を騙してガードを下げさせるためにコーランが奨励する行為である。

我々がガードを下げている間にイスラム原理主義者はソフトな戦いとハードな戦いで我々の社会を変容させている。

フランスのシャルリー・ヘブド襲撃、デンマークのモハメッド風刺画の集会襲撃、テキサス州での風刺画展襲撃、こういった殺傷事件が立て続けに起きている。だが、我々はイスラムへの警戒心を強めているであろうか。

むしろ逆である。メディアは言論の自由を脅かすイスラム原理主義に対してではなく、言論の自由を行使した側を叩く。

米テキサス州の風刺画展事件 「表現の自由」で挑発 宗教批判のタブー破りに主催者への批判高まる ・・・ イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画展が開かれた米テキサス州の会場が襲撃された事件は米社会に衝撃を与えた。テロに絡みイスラム教への複雑な思いはあるが、宗教批判はタブーとされてきた。挑発した主催者への風当たりは強い。 2015年5月8日共同

そして我々は「イスラモフォビア」「ヘイトスピーチ」「差別」のレッテル貼りを恐れ、自主規制に向かう。

空港でのボディーチェックや液体類持ち込み規制はイスラム・テロである9.11がもたらしたものである。だが既に我々の生活の一部となっている。イスラムによって我々は不便を強いられているが、誰も異議を唱えようとはしない。

「空港のチェック?そんな小さなことはどうでもよいではないか」

それは既に感覚が麻痺した証拠である。

我々の国の法律がイスラムによって変革させられるとしたらどうであろうか。

我が日本も加盟する国連の、国連人権理事会決議16/18号は「寛容」を謳った決議である

この決議では、「各国への勧告」として以下が述べられている。
  • 各国は、諸個人と様々な共同体に対する、国籍、民族的背景、宗教や信念に基づく否定的ステレオタイプの押しつけや差別と闘うための広汎な努力への関与を強めるべきである。
  • 各国は、ジェンダーに関する他者理解を含む文化間理解を促進するべきである。この点で、すべての国家は、平和の文化を建設する責任と、憎悪煽動が処罰されない状態に終止符を打つ義務を有する。
  • 各国は、人権の価値と原理についての教員研修を促進し、かつ自ら提供し、全ての年齢の生徒の学校カリキュラムの一部として文化間理解を導入あるいは強化するべきである。
  • 各国は、治安部隊、警察官、司法に関わる人々を、憎悪煽動の禁止に関わる諸問題について訓練し、それに敏感に応じるようにさせるための機能を強化すべきである。
  • 各国は、平等のために働く諸機関を創設するか、社会的対話を促進するだけでなく憎悪煽動の諸事例について申立を受理することに関して管轄権を有する、(パリ原則に沿って設立された)国内人権機関の内部で、平等のための機能を強化するべきである。そのような機能を効率化するうえでは、新たに採用された指針、試験、良質の実務が、恣意的な実務を回避し、国際的な一貫性を向上させるために必要となる。
  • 各国は、憎悪煽動に関わる様々な違反に関するデータの体系的収集を保障するため、必要な諸制度と機関の存在を確保すべきである。
  • 各国は、新たなメディアを含むメディア全体の複数性と多様性を促進し、コミュニケーション諸手段のアクセスと実際の使用が普遍的かつ非差別的であるよう促進する公共政策および規制枠組みを保持すべきである。
  • 各国は、現行の国際人権諸機関を強化するべきである。これには特に、国際自由権委員会や人種差別撤廃委員会のような人権条約機関、各種任務の特別報告者が含まれる。これらの機関は、人権に関する法律を履行する国家としての政策に関して、各国に対して助言と支援を提供する。

この決議を通すために活躍したのがOIC(イスラム協力機構)という団体である。これは世界のイスラム教国57カ国が加盟する強力な団体である。我々が気がつかないうちに、我々の言論に関する法律までもがイスラムによって変容させられようとしているのである。

著者はイスラム原理主義と戦うためにすべきこととして、4つを挙げる。

    1. 敵を知れ
    2. 声を上げることを恐れるな
    3. 我々、そして我々の中にいる反逆者の存在を知れ
    4. 我々はイスラムを改革することはできないと知れ

真実を語る者は差別主義者のレッテルが待っている。だがそれを恐れて口をつぐんだら終わりである。アメリカでは1991年以来10万人のソマリア移民を受け入れてきた。結果としてミネアポリスの一部はイスラム原理主義の温床となった(下映像を参照)。そこから40名以上がイスラム国に参加している。イスラムと自由は共存不可能である。イスラムは改革が必要である。だがイスラムを改革できるのはイスラム教徒だけである(現状では悲観的にならざるを得ないが)。

本書は勇気をもって書かれた本である。これを読む読者にも勇気が求められている。我々は脅威と立ち向かうことができるのであろうか。その前に、脅威を認識できるのであろうか。後世は我々をどのように評価するであろうか。

追記:
America or Somalia - you might be surprised



「アメリカの法とシャリア法、どっちがいいですか?」
「そりゃ当然、シャリア法でしょ」
「モハメッドの漫画のことどう思いますか?」
「スゲえムカつく」
「法で禁じるべきですか?」
「そのほうがいいね」
「漫画家を襲った人々の気持ちが分かりますか」
「激分かる」
「殺されて当然だと思いますか?」
「あったりめえよ」
「アメリカとソマリア、どっちに住みたいですか?」
「ソマリアだね」(なら行けよ by ブログ主)

日本も移民・難民を受け入れるべしと主張する人々にぜひどうぞ。

イスラエル兵と”骨折した”パレスチナの少年

  • 2015.10.18 Sunday
  • 16:44

捏造された歴史上の大嘘である「南京大虐殺」がUNESCOによって世界遺産として認められたことに対し、当然のことながら日本では怒りの声が上がっている。

「なぜUNESCOは、そして”世界”は、中国側の出した嘘八百をろくに調べもせずに受け入れるのか?」

そんな疑問の声も上がっている。

だが「世界」とはそんな場所である。「世界」において、知性とは希少なものである。レアメタルよりも、レアアースよりも、ダイヤモンドよりも、希少である。

イスラエル兵が11歳の腕を骨折した少年を羽交い絞めにしたとする動画に注目と非難が集まっている。

アメリカの左翼メディアCNNが報じ、その日本語版のCNN Japanが報じている。そしてそれを必死で拡散する者達がいる。

「無力な、しかも骨折をした少年を、銃を持った兵士が羽交い絞めにするとは。。。」




その動画を撮影したのは少年の父親らしいが、実際に流布されているのは動画の一部分である。

全体を通して見ればその真相は明らかである。下の映像の4分12秒あたりを見るとよい。




骨折をしているはずの少年が元気いっぱいにイスラエル兵にむかって石を投げているではないか。しかもハンマー投げのように縄で回転させて飛ばしている。石といっても「石っころ」ではない。彼らが投げるのはごつごつとした岩のような石である。頭にでも当たれば致命傷である。実際に投石で何人もが死んでいる。

いくつかの疑問が生じてくる。

この少年が本当に骨折をしているならば、なぜこのような危険な場面にわざわざ出てくるのか?

この少年が本当に骨折をしているならば、ビデオを撮影していた父親はなぜ息子をわざわざこのような危険に晒したのか?

そして一連の動向をビデオ撮影している何人もの取り巻きたちは何者なのか?


だがメディアはそのような疑問を呈することは無い。

イスラエル = 悪のイメージだけが流布され、人々の脳裏に焼きつけられる。

こうやってプロパガンダというものは生まれる。そして、それは実に効果的である。なぜならば、多くの人間が簡単に騙されるからである。

追記:
このプロパガンダをツイッター上で流布する @FIFI_Egypt という者がいる。このような害人は追放されるべきである。



 

「一億総活躍社会」なる全体主義左翼スローガン

  • 2015.10.17 Saturday
  • 15:35

「一億総活躍社会」なるスローガンがある。

このスローガンの前提は二つある。
1) 活躍していない人々が多い
2) 全ての人々が活躍するべきである

「活躍」とは何か。誰が何を根拠に「活躍」を定義するのか。

「一億総活躍社会」は政府の方針であるから、定義するのは政府であろう。

家事や子育てに精を出す家庭の主婦は活躍しているのか、していないのか。仕事はせず、純粋に人助けのためにボランティアに従事する人々は活躍しているのか、していないのか。アルバイトをしながら音楽や芸人の道を目指している人々は活躍しているのか、していないのか。遺産がタップリあるので働く必要がなく、道楽に精を出している人々は活躍しているのか、していないのか。「社長」「起業家」「実業家」と呼べなくもないが実質”自営業”で始終あくせくしながら食いつないでいる人々は活躍しているのか、していないのか。

生き方は多様である。人生観も多様である。価値観も多様である。

だが我々は政府によって「活躍している人」、「活躍していない人」に分類される。そして「活躍していない人」は、政府によって定義されるところの「活躍」に従事するよう促される。

これを何と表現できようか。ファシズムでもよいし、共産主義でもよいし、社会主義でも左翼でもよい。まとめて言えば全体主義である。

平成27年10月7日・安倍内閣総理大臣記者会見より

女性の輝く社会づくりも一億総活躍社会の中核として、引き続き安倍内閣にとって最大のチャレンジであります。

日本は世界最古の歴史を持つ国である。わが日本国はその長い歴史において、女性が輝かなかった国なのであろうか。「最大のチャレンジだ」ということは、「日本の女性は輝かいていない。だから何とかして輝かせてあげなければならない」と言っているに等しい。

言外ににじんでくるのは「家庭を守る主婦は輝いてもいなければ活躍もしていない」ということである。輝きもせず活躍もしていない、ということならば、彼女らは生きる屍か、あるいは奴隷か。それが安倍政権の考え方である。

仕事をするということは多かれ少なかれ「家族との時間を犠牲にする」ということである。従来は男性が外で働き(やや家庭を犠牲にし)、その代わり女性が主婦になることで家庭が守られてきた。家庭が守られることで子供が育ってきた。子供が育つことで社会が維持されてきた。

だが現在我々がいる社会はその逆である。政府の支援で女性がこぞって「社会進出」することで結婚が減少し、結婚が減少することで家庭が犠牲になり、家庭が犠牲になることで子供が育たず(少子化)。少子化することで社会が崩壊に向かっている。

今後、更に成果を上げるため、ワーク・ライフ・バランスの追求による働き方の改革、先般成立をした女性活躍推進法の着実な施行による官民の組織における女性の採用・登用の促進、困難を抱える家庭に対する支援を、一層強化をしていきます。

安倍政権は左翼顔負けのド左翼政策を推進することで結婚の破壊、家庭の破壊、そして少子化を促進しているのである。そして本来は社会の少数者のなかの少数者である本当の弱者に対して限定されるべき社会福祉を拡大することで将来の世代が負担する借金を増大させているのである。

学校を出たばかりの若者も、子育て中の主婦も、子育てがひと段落した主婦も、芸人の道を目指す者も、普通のサラリーマンも、工場で働く人々も、お百姓さん(アグリ・ビジネスマン)も、起業家も、自営業者も、あらゆる人々に繁栄をもたらすのが資本主義である。だが安倍政権が掲げるのが一億総「活躍」であって一億総「繁栄」ですらなく、スローガンを下支えする政策にも資本主義を促進する要素が何も見られないところがミソである。

従来より社会を支えてきた主婦を「活躍していない人」へ分類し、外へ出て働くよう(=家庭を犠牲にするよう)促す安倍政権の「一億総活躍社会」は日本社会を崩壊へと導く政策である。そして伝統への敬意と自由主義が融合された哲学である保守主義と全く相容れないものである。

安倍政権が「保守」扱いされている我が国では既に「保守の心」が失われていると言えよう。

イスラムの侵略者が欧州を襲う

  • 2015.10.11 Sunday
  • 20:26

安全な場所で
美味しいものをタラフク食い
苦労せずに
生きたいように生きていきたい
他人の金で
だから「難民」しよう!

それが中東難民の姿である。

なぜこのイラストが避難を浴びたのか。それは、そこに書かれている言葉が事実を言い当てたからである。




だが惜しむらくは、被写体が少女(女性)だったことである。ここは若い男性であるべきであった。

中東「難民」の四分の三は血気盛んな若い男性である。




カネ使い切りました。カネ欲しいです(1:10)


ハラール食品もってこい!


首切るぞ!


お子さんの教育も素晴らしい


彼らは困窮にあえいで命からがら逃れてきたのか?着ている服の立派さ、肉付きの良さ、血色の良さを見てみればよい。一目瞭然である。

欧州に辿りついた彼らは与えられた食事がハラールでないからと放り捨て、現地の人々に罵声を浴びせ、金やモノを盗み、女性をレイプし、行く先々でゴミを撒き散らかす。

ゴミの山



扱いにくい「難民」様


彼らは難民ではない。彼らは侵略者である。

「難民」様のために立ち退きしてもらいます(現実)



考えてもみればよい。戦火の最中に若い男性が我先に逃げるかと。逃げるべきは女性であり、子供であり、老人である。このような人々は最も「害の無い」人々である。一方で若い男性は残り、最後まで戦って決着をつけるのが当然である。

解き放たれた攻撃的な若い男性ほど有害なものはない。我々が見ているのは彼らである。女性子供を故国に置いて欧州を侵略する若い男性達は何をしでかすつもりなのか。

彼らを突き動かしているのはジハード(イスラム聖戦)である。行く先々で女性をレイプし、土地を占領してそこの住民をイスラム教に改宗させる。一旦イスラム教徒が占領した土地は永遠にイスラムに属するというのがイスラム教の考え方である。

安倍内閣は中東「難民」のために約8億1000万ドル(約972億円)の経済支援を約束している。この金は何に使われるのであろうか。「他人の金で生きたい難民達」の生活の糧になるであろう。そして彼らに交じったテロリストの資金となるであろう。

彼ら若きジハードの戦士たちを呼び寄せたのは誰か。ドイツの首相、アンゲラ・メルケルである。メルケルはシリア・イラクの戦火で苦しむ人々をドイツが受け入れると発言した。それを聞いた人々は「難民」となり、ヨーロッパへと向かう大群が発生した。

400万もの侵略者がヨーロッパへと向かっている。ヨーロッパはこれから変革の時を迎える。

メルケル首相:難民受け入れはドイツを良い方向へと変えるはず




追記:
日本は一人たりともこれら侵略者を受けれてはならない。カネは一銭たりとも出してはならない。「女性の活躍が先」だからではない。彼らは侵略者だからである。

上記動画は BareNakedIslam から得たものである。

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