アベノミクス、階級闘争レジームへ突入

  • 2017.11.26 Sunday
  • 14:37
 

<基礎控除>高所得者減額検討 2500万円超はゼロ
11/23(木) 7:40配信  毎日新聞 2018年度税制改正で焦点となっている所得税の控除の見直しを巡り、政府・与党は高所得者の基礎控除(一律38万円)の控除額を減額し、年収2500万〜3000万円より高収入の人はゼロとする方向で検討に入った。所得格差を縮める狙い。基礎控除は最低限の生活保障を目的に1947年に創設され、一貫して引き上げられてきたが、実現すれば初の減額。与党の税制調査会で議論する。


安倍政権を支持する日本の自称保守は痴呆症患者のようである。

「本来は左翼の政策を安倍総理が次々に推進し、民主党や共産党は手も足も出ない。素晴らしい!」などと開き直ってべた褒めする輩も見られる。

呆れたものである。

1980年代、サッチャー時代のイギリスにおいて左翼の野党が与党の保守党に対して「貧困層と富裕層の格差が開いている。どうするのだ!」と詰め寄る場面があった。

保守主義者のサッチャーは答えた。

「我々が政権について以来あらゆる層の人々が豊かになった。一方貴方がた左翼は富裕層の所得を下げると同時に貧困層を更に貧困に突き落とそうとする!そのようなやり方では決して富や機会を増大させることはできない!」




我々の思考はあの時代から何も進歩していないどころか、むしろ後退している。

保守政党と自称する自民党が共産党顔負けの再分配政策を推進する。アベノミクスは戦後レジームを脱却し、共産主義階級闘争レジームへと突入した。

「医師不足の把握」という政府が演じる漫才

  • 2017.11.26 Sunday
  • 13:58
 

<厚労省>医師不足把握に新指標 地域偏在是正に活用へ
11/19(日) 7:15配信 毎日新聞 厚生労働省は医師の地域偏在を是正するため、地域ごとに医師がどの程度足りないかを示す新たな指標を導入する方針を固めた。そのデータを基に、医師派遣に関する都道府県の権限を強めるなどして平準化を図る。有識者検討会で年内に対策を取りまとめ、来年の通常国会に医療法の改正案を提出する方針だ。


世の中には無駄な仕事というものがある。このような報道で我々が毎日目にする政府の活動がその代表である。

世の中の「不足」は全てが政府政策を原因とする。

「不足」は「存在しないこと」と同義ではない。30年前、人々は携帯電話を使っていなかった。携帯電話が存在していなかったのであって携帯電話が不足していたわけではない。その後徐々に携帯電話が普及していき、現在はほとんどの人々が持つに至った。人々が徐々に携帯電話を使うようになったのであって、別に不足が解消された、という意味ではない。

「不足」とは需要があるのに供給が間に合っていない状態である。

医師不足はなぜ生じたのか。それは政府政策が原因である。政府政策とは国民皆保険制度であり薬価制度であり医師免許制度であり教育機関に対する許認可制度である。

医師の偏在はなぜ生じたのか。これも政府政策が原因である。政府が中央集権を強化してきたために人口が都市部に流入し、その結果地方が過疎化して医師業が成り立たなくなったためである。

政府政策によって顕在化したこれらの問題を政府は政府政策によって「是正」しようとしている。これは程度の低い漫才である。「地域ごとに医師がどの程度足りないかを示す新たな指標を導入する」などと、本来は真顔で言えることではない。

あらゆる商品やサービス同様、医療においても市場経済の機能が働けば政府が不足状況を調べる必要はないのである。需要に対して供給な過剰な地域では価格競争で治療代が下がる。需要に対して供給が少ない地域では治療代が上がる。治療代が上がるということは儲ける機会を意味する。体力的にきつくても固定客を確保して儲けたい若い医師にとってはチャンスを意味する。同じような考えの医師が治療代の高い地域を目指せば医師不足などいとも簡単に消滅する。

これは理論ではなく我々が日常生活で体験している現実である。

それをさせないでチマチマと小手先の愚策を弄しているのが政府であり、医療においては厚労省である。

政府がすべきなのは医師不足の把握ではなく、自らのバカさ加減の把握である。

医療に関する問題を軽減しようとするならば、第一にするべきは厚労省と厚労省がからむ規制の廃止である。厚労省が廃止されれば高給取りの官僚も有識者も不要となる。検討会も不要になるし国会での審議も不要となる。そこで浮いた金は減税で国民に返せばよいのである。

医療費削減と配給制度

  • 2017.11.19 Sunday
  • 22:43

 

薬価改定対象を拡大 政府抜本改革案 医療費、最大2900億円削減
11/19(日) 7:55配信 政府が年末に取りまとめる薬価制度の抜本改革案が18日、判明した。平成33年度から導入する薬価の毎年改定(現行は2年に1度)の対象薬を、大幅に拡大する。医療費を押し上げている薬価を値下げすることで財源を捻出すると同時に、医療費全体の抑制が見込める。約5割の薬を対象とすると、最大2900億円の医療費削減効果があると試算している。


政府が商品やサービスの価格を恣意的に上げたり下げたりするとはどこのファシスト国家の話であろうか。

そもそも医療費をなぜ削減しなければならないのか。

医療とは人々が病や怪我を治療することであり、医療費とはそのための費用である。

医療費がかかること自体、悪いことではない。それは医療が存在することの証拠である。医療がなければ医療費も発生しないのである。医療がなければ人々の治癒も延命も無いのである。人が生きるか死ぬかというときに多額の金を費やして対処しようとするのは当然である。

医療が存在するというのはありがたいことである。喜ぶべきことである。

先端の医療技術が高額なのは当然である。そのために長年の研究開発と多額の投資が行われているのである。現在の一般医療は過去の高額な先端医療である。現在の先端医療なくして将来の一般医療は存在しないのである。

ある商品やサービスの価格を恣意的に低く設定するということは、その商品やサービスの供給を制限するということに他ならない。1個売って100円の儲けが出ていた商品を値下げさせられて80円しか儲けが出なくなれば供給を止める会社が出てくる。すると品薄になる。供給制限の影響を受けるのは政府ではなく我々国民である。

問題は医療費の高騰ではなく、医療を制度化する政府そのものである。

時代の先端を行く高価格な商品やサービスをもたらし、そのコストを徐々に下げさせて低価格化するのが市場である。この市場の役割を封じ込めているのが他ならぬ政府の制度である。その政府が自身の失敗の重みに耐えられなくなっている。政府はそのツケを国民に無慈悲な「医療配給」という形で負担させようとしている。

医薬の世界でいえば、国民は先端の医薬品を使用することもできず、かといえ確かな信頼の医薬品を使うこともできず、時代遅れで効果効能も怪しげなジェネリックしか選択肢を与えられないということを意味する。

高騰する医療費を削減する、とあたかも政府が財政的に責任感があるかのような書き方をしている。事実は失敗の上に失敗を重ねて時間を稼いでいるだけである。そしてこのような記事を無批判に読む国民は大方騙されているのである。

政府が削減すべきは医療費ではない。政府が削減すべきなのは問題を起こした張本人である政府自身である。

"Hero: Being the Strong Father Your Children Need " 読了

  • 2017.11.12 Sunday
  • 16:54



「母親は父親の代わりができるが、父親は母親の代わりはできない」などという嘘が自称専門家によってまことしやかに語られる今日。父親がドラマや映画やアニメにおいて優柔不断で偽善で意地悪で無責任で愚かな存在として描かれる今日。政府から学界からメディアまでが父親を不要な存在とすべしとする今日。父親という存在は危機に直面している。

本書はこのような今日を生きる世の父親を励まし、鼓舞し、勇気づけるために書かれた。

著者は父親の存在の重要性を説明する。子供が育つ上で、感情、心理、身体、知性、あらゆる面において父親の果たす役割は大きい。父親不在の子供の心には父親の形をした穴がぽっかりと開いたままである。

父親が自分自身をどうとらえようが、子供が見る父親の姿はヒーローである。

著者は世の父親に対し、ヒーローとしてあるべき姿に立ち返るよう呼びかける。それは社会的地位や収入とは関係がない。それは大人の男性としてのあるべき姿を示すこと。家庭における道徳的指導者となること。良いことと悪いことを知ることを、生き方によって示すこと。規律と基準を明確にし、それを実行すること。人間としての良き見本を示すこと。

良きこと、それは例えば他者への尊敬、勤勉、親切さ、優しさ、家庭第一、正直、誠実、自己制御、信心深さ。

悪しきこと、それは例えば他者への非礼、他者への攻撃、利己主義、思いやりの無さ、汚い言葉遣い、怠惰、不正直、不誠実、偏見。

著者はこれらの基準を自分自身に対してだけでなく子供に対しても明確にし、基準を高く設定して子供を導くことを勧める。

感情を高ぶらせて騒ぐ子供を汚い言葉で怒鳴り返すのではなく、静かな落ち着いた態度で自制心を示す。社会の風潮に惑わされずに必要な時には「否」と言う。テレビゲームを唯々諾々と買い与える親が主流だが青少年の問題を引き起こしている主因は”スクリーン”である。幼少から父親と良好な意思疎通をもった子供は青年期に問題を起こす確率は低い。

世の父親達は自信喪失している。著者は完璧な父親である必要はないという。良き父親になろうとするならば、とにかく子供のために沢山の時間を使うことだという。何もしゃべらなくてもよい。一緒に釣りをしたりして遊ぶだけでよい。父親が発する心無い言葉は子供の心に突き刺さる。父親が発する暖かい言葉は子供を勇気づけ、鼓舞する。

著者はキリスト教徒として祈りの重要性に触れる。小さな子供は人が考える以上に精神的であり、神や天使といった存在に敏感である。父親が家族の祈りを主導することによって家族の親密さと結束は強くなる。

子供は成長するに従い扱いにくくなる。触れ合うのを拒否したり親への嫌悪を口にしたり引きこもったりすることもある。

だが著者は繰り返し言う。絶対にそういった態度を自分(親)に向けられたものとして受け取ってはならないと。ましてや、それがために「もう子供は自分を必要としないのだ」などと思ってはならない。子供は湧き上がる感情をうまく整理し制御することができないだけである。それは成長の過程である。決して子供を見捨ててはならない。父親はいつでも子供にとってのヒーローだからである。


それでも地球は・・・冷えている

  • 2017.11.12 Sunday
  • 14:08


信仰心は時として冷静な判断を阻害する。カルト宗教の信者は特に科学的な事実すらも事実と認めることができない。疑いを持つ人間は宗教裁判にかけられる。

地球温暖化教徒は何十年も前から「あと数十年で地球温度が上昇し、海面が上昇し、地球は人が住めなくなる」と言ってきた。

だが何十年たっても地球が住めなくなる気配がない。ここに至って、このカルト宗教は「今世紀末には〜」と言い出している。誠に都合の良い宗教である。

2016年から17年にかけてエルニーニョ現象によって地球の温度が上昇した。だがそれは一時的な現象であった(Watssupwithat 記事)。

このカルト教団は言う。地球は温暖化していると。

それでも、地球は冷えている。それでも、地球は回っている。


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